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■■■■■ -ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
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■■ のりこえねっと通信0195号 2018年11月14日発行
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★配信専用アドレス[mailmag@norikoenet.jp]よりお送りしております。
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賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま。
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DHC・長谷川幸洋氏裁判の第2回口頭弁論終了いたしました。
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事前集会よりたくさんの方にお集まりいただき、法廷では傍聴席もほぼ埋まりました。ありがとうございます。
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次回は、2019年1月16日(水)午前10時30分より東京地裁にて。
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引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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今回、のりこえねっとTV「NO HATE TV」は第50回を迎えます。
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先日札幌地裁でひどい判決が出た「植村裁判不当判決詳報」をメインに、防弾少年団バッシングの背景、入管法改正案の欺瞞についてなど。
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11月14日(水)20:00より放送です。どうぞご覧ください!
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- 11月14日のりこえねっとTV 「NO HATE TV」のお知らせ
- 反レイシズム情報
- ヘイト街宣・デモ警報
- 新聞・雑誌記事・Webより
- 10月31日放送のりこえねっとTVダイジェスト
- 編集後記
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1.11月14日(水) 20時よりのりこえねっとTV
NO HATE TV 第50回「植村裁判不当判決詳報」
元朝日新聞記者・植村隆さんが櫻井よしこや西岡力、新潮社、文藝春秋などを名誉毀損で訴えた裁判の最初の判決は、デマによる個人攻撃をそのまま肯定する結果につながるひどいものだった。この判決と裁判の経過について、詳しく解説します。
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ほかに防弾少年団バッシングの背景、入管法改正案の欺瞞など。
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公式サイト:http://no-hate.tv/about
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Twitter:https://twitter.com/nohatetv
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Facebook:https://www.facebook.com/nohatetv
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公式サイト: http://www.norikoenet.jp
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安田浩一「ノンフィクションの筆圧」:http://www.targma.jp/yasuda
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C.R.A.C.。1966年、兵庫県芦屋市生まれ。
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Twitter:https://twitter.com/nomacrac
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C.R.A.C.tumblr.:http://cracjpn.tumblr.com/
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C.R.A.C.Twitter:https://twitter.com/cracjp
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2.反レイシズム情報
★集会・デモ・セミナー・上映会などのお知らせを掲載します。
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HPのトップページにある『お問い合わせ』から 日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを300文字以内でお知らせ下さい。
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https://norikoenet.jp/about_us/contact_us/
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1)講演会「朝鮮半島の平和と日本の責任」
https://xa0007.blogspot.com/2018/10/peace8.html
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日時:11月17日(土)18:00開場 18:30開演
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会場:八王子労政会館 第4会議室(東京都八王子市明神町3丁目5-1)
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JR中央線「八王子駅」北口下車 徒歩10分/京王線「京王八王子駅」下車 徒歩5分
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アクセス→ https://goo.gl/17uWjx
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主催:八王子平和市民連絡会 E-mail peace8_owner@yahoo.co.jp
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http://peace802.web.fc2.com/
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3.ヘイト街宣・デモ警報 (閲覧注意)
★★ カウンター行動(抗議行動)される際は十分お気をつけ下さい。★★
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★★ 経験が少ない方は、複数での参加をお勧めします。 ★★
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1)桜井誠講演会
2) 近畿地区での日韓断行ヘイトデモ
日時:11月18日(日) 10:30集合、11:00出発
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場所:大阪市西区 靭(うつぼ)公園 東側グランド付近
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3)日本第一党 茨城、群馬、栃木3県合同によるヘイト街宣が水戸駅前で行われます。
ハッシュタグ #ヘイト行動情報 #ヘイトリポート もご参照ください。
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4.新聞・雑誌記事・Webより
1)グーグルマップにヘイト表現=朝鮮総連を「犯罪者」-専門家、社会的責任指摘
インターネット検索大手グーグルの地図サービス「グーグルマップ」で、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の東京都本部(墨田区)や社民党の旧本部所在地(千代田区)が「犯罪者」などと表記されていたことが4日、分かった。
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2)悪質な中傷、ネットで減らない理由 弱者たたく〝差別ビジネス〟も 検証・ヘイトスピーチ対策法(1)
誰もが情報を発信できるインターネットは、実は深刻な差別の温床となっている。
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3)「勝利がヘイト生んではならない」乱射の街に芽吹く結束
米ペンシルベニア州ピッツバーグで10月27日、シナゴーグ(ユダヤ教の礼拝所)であった銃撃で、11人が殺害された。
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4)弁護士懲戒請求の問題は「インターネット」ではなく「ヘイト」。議論を矮小化させてはならない
日本に蔓延するグロテスクな排外主義を改めて浮き彫りにした弁護士への大量懲戒請求。
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5)デモは減ったけれど… 進む巧妙化、海外から批判も 検証・ヘイトスピーチ対策法(2)
人種や民族、出身地、性別など、自分で選べない属性を理由に「帰れ」「死ね」とののしるヘイトスピーチ。
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6)津田大介「“極右のたまり場”SNSが利用停止に」
ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られるジャーナリストでメディア・アクティビストの津田大介氏。米国のあるソーシャルメディアが利用停止になった背景を解説する。
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7)蔓延するヘイト投稿、フェイスブックがミャンマーでの現状認める
フェイスブックに委託された第三者による評価によると、フェイスブックはミャンマーにおける暴力の扇動を防ぐためにさらなる努力が必要だと分かった。
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8)「中国に帰れ!」=米国で白人女性にののしられる―中国メディア
2018年11月7日、環球網は、米国で中国系住民が「中国に帰れ」と罵倒されたと伝えた。
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9)立ちはだかる「表現の自由の壁」 悩む自治体に策はあるか? 検証・ヘイトスピーチ対策法(3)
施行から2年以上たったヘイトスピーチ対策法は、国や自治体に対応を求めている。
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10)BTSの『Mステ』締め出しの裏!「原爆Tシャツ」はただの口実で実体はネトウヨの韓国ヘイト
本日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日)に出演予定だったBTS(防弾少年団)の出演が、急きょ中止となった。
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11)ヘイトスピーチを禁止に? 駐車場、公園の条例で初 香川県・観音寺市
観音寺市はヘイトスピーチ解消に向けたとりくみとして、昨年4月開館した市民会館の整備にともない「観音寺まちなか交流駐車場の設置及び管理に関する条例」と、「観音寺市公園条例(改正)」で禁止行為として「人種等の共通の属性を有する不特定多数の者に対して、当該属性を理由として不当な差別的取扱いをすることを助長するおそれのある行為」(駐車場管理条例)、「人種、国籍その他出自を理由とする不当な差別的取扱いを誘発し、又は助長するおそれのある行為」(市公園条例)を、昨年、条文化している。このことが10月9日、同市との「網の目」行動意見交換会で明らかになった。
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5.10月31日放送 のりこえねっとTVダイジェスト
NO HATE TV 第49回 「#NoPasaran1014 ローカル・アンティファ大覚醒」
ARIC=反レイシズム情報センターの梁英聖(りゃん・よんそん)さんをゲストにお迎えしています。
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◎ 朝鮮学校無償化除外裁判
東京高裁で棄却されたことに関して、そもそも負けること自体がおかしい、と梁英聖さんは言います。
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朝鮮学校が一条校ではないからと言いますが、高校無償化法とは一条校であろうがなかろうが、普遍的に中等教育は無償にすると定めているので、法律を自分で作っておいて破っている。
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法律に則っていないのだから国は確実に負けるはず。が、その話を回避して国の裁量がどうか、という論点になってしまっている。
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- 2017年7月 広島地裁 適法
- 2017年7月 大阪地裁 違法
- 2017年9月 東京地裁 適法
- 2018年9月 名古屋地裁 適法
- 2018年9月 大阪高裁 適法
- 2018年10月 東京高裁 適法
- 2019年3月 福岡地裁判決(予定)
大阪地裁での「違法」判決が、先月の大阪高裁で覆されて「適法」に。来年の福岡地裁に注目したいと野間さんが話します。
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1つは、国が自分で作った法律を政治的な理由で自分で破っており、破たんしているのに裁判所が勝たせているということは何を意味するのか。逆に言うと高校無償化法以外、すべて朝鮮学校に対する教育体制は差別的。差別的な教育システムの中で、それと全く関係ないところで無償化法を作ったのにそれを壊している。法治国家ではありえない。
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2つ目は、それによって、国が朝鮮人を堂々と差別している。マスコミも誰も批判しないしリベラルも口をつぐむ。社説もこの件に関しては及び腰。このこと自体、市民社会においてヘイトスピーチ・極右を勢いづかせていると言える。
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この2点を除いて細かい話だけしても(この問題は)わからない、と言います。
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きのうの韓国の徴用工の賠償請求権問題の判決について、日本のリベラルメディアのほとんどは韓国の政府は司法に操られているかに言っているが、国際法上正しいこと。そもそも外務省が個人請求権はあると言っていて矛盾している。韓国は未開だと毎日新聞すら言う。そういう流れと同じ。このリベラルメディアも口を閉ざしている状況は全体的に偏見がある。そこをしっかり指摘しておきたい。
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◎ 中曽ちづ子落選運動
川西市議会議員選挙で26人中20位1965票で当選。僕らの負けですが、早く辞めさせましょうと野間さん。
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◎ #NoPasaran1014 ローカル・アンティファ大覚醒
14日に日本第一党の「反移民デー」がありました。全国28か所すべてでカウンターが行われました。ポイントは初めて勇気を持って立ち上がった人がいたこと。櫻井誠がいた札幌ではオリの中の動物園状態だったよう。各地で独自のカウンターが確立してて動員力がすごいし恐ろしいと野間さんが動画を見ながら説明します。
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安田さんは沖縄、野間さんは京都でした。音量合戦必要かな、と野間さん。ヒゲ戸田さんとともに「戸田カー」で西村斉を追いかける動画を見ながら笑います。
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本当は、アンチファって千倍くらいのカウンターでつぶして両方逮捕されて阻止するくらいの話。アメリカでもドイツでも。アンチファになりきれないところを日本でどう考えるのか。生産的に、近所の人とか通行人が唾かけたりぶん殴って止まればいいくらいの話。そこに持っていくために何ができるのか。
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戸田さんも、日本のアンチファは暴力を使わない、それは評価すると言っているけれど、こういう場合にカウンター少ないなとやはり感じる。海外は必ず暴力を伴っているが、人数が増えて行けば。反レイシズム規範が確立しているかどうかが関係してくると思う、と野間さんが言います。
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「日本型ヘイトスピーチ」の本を示しながら、梁英聖さんが話します。
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日本には反レイシズム規範、反差別規範がない。法律がないと言う話だけじゃなく日本とヨーロッパという比較でみてもヨーロッパは50年以上前に差別禁止法が作られている。アメリカの公民権運動、ドイツの民衆扇動罪にしても。法律がないだけではなく市民社会のレベルで差別があった時にふざけんな、という態度をもっていない。これが弱い。カウンターは特別な人がやるわけではなく、社会的な文化の問題として差別をした人間・政治家・企業・教員に周りがふざけんなっていうくらいでなくては。
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見たことないことはわからない。サッカー、ロックとかを媒介しないと反レイシズムは入ってこないという問題がある。サブカル的な、絶対レイシズム、差別は許せないよね、それかっこいいよね、という下からの文化があるわけでしょう。
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それが日本においては、加害者を止めるのではなく被害者に寄り添う。マスコミでも、被害者の口を借りてでないと差別を批判できない。一見正しくて善意だけれど、罠があって、絶対許してはいけない差別は何なのかということを自分は何も言えず、被害者の口を借りてこないと何も言えない。あなたが社会正義としてこの差別を許せるのかと日本人はどれだけ考えてきたのか、という問題。今はある意味チャンス。それを考えなおすきっかけだと思う、と梁英聖さんが言います。
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当事者への寄り添い、アイデンティティ・ポリティクスとしての反差別運動しか80年代から2000年代まではなかった。そうじゃない形をと気付き始めたのが最近のカウンター運動。かわいそうだから反対というのじゃなく、社会正義としてどうなんだという視点。conflictは70年代のイギリス・フランスから始まり、日本には40年遅れで来た。2009年の朝鮮学校襲撃があった時、欧米のビデオを見て日本ではこれは無理だと思ったが、今それに近い形になったがそれだけ状況が悪くなったともいえる、と野間さんが語ります。
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鶴見の日本第一党「反移民デー」の映像を見ながら。第一党の声はカウンターにかき消されて全く聞こえない状況。
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安倍政権は新しい在留資格を作ろうとしている。そして移民とは一言も言ってない。労働者として認める制度が必要だと思う。制度はまやかし。日本第一党は移民自体をやめろと言っている。
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日本第一党は、在日朝鮮人・韓国人も「移民」とみなしてずっと排斥を訴えてきた。オールドカマーは別という考えもない、と野間さん。
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日本になぜ極右が生まれているのかを問題にしたい、と梁英聖さん。
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なぜ日本にアンティファがいないかというと社会運動が弱すぎるから。欧米においては階級闘争の歴史。1920年台まで社会運動との対抗の中で極右が出てきている。筋金入りのファシストがいる。階級闘争が先鋭化したときに極右が出てくるが、日本においては社会運動が弱いし、民衆規模で社会変革を勝ち取ったことがないから極右が出ようがないし象徴天皇制の形で天皇は戦争責任も取らない、差別禁止法はない、マイノリティ法もない、朝鮮籍で国会議員になるのも無理、多文化主義も、アファーマティブアクションもない。
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つまり、極右やらなくても安倍政権でいい、ということ。人種隔離の政策をいまだに朝鮮学校に対してやっているようなもの。なぜならいまだに朝鮮籍は日本の学校に入れない。
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社会運動に対抗して極右が作られるモチベーションも、反政府で極右が作られるモチベーションもないはずなのに2010年に極右が出てるのはなんなのか。極右やらなくても十分差別的な国なのに。
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彼ら根性ない。面白半分でやっている。安倍政権と極右の関係を考えた方がいいのでは?
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日本第一党の桜井は安倍よりも右に行かなくてはいけない。桜井は、朝鮮に対するヘイト・クライムとか朝鮮総連への極右テロリズムを支持したいけど政党作ったからできない。これ以上差別できないのに、と今困っているのでは?ラディカルさよりむしろ、安倍政権下で極右として何もやることがなくなるから。
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ヨーロッパでは反差別運動がきっちりあるので、選挙というと極右はヘイト・クライムとは手を切るけれども「反移民」なわけです。
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日本の場合、反差別運動が弱すぎるので分裂も起こらない。特殊な日本では労働組合がない、そもそも企業が悪いことすると思われてない。今回の新日鉄の件も労働運動がそこそこあれば、怒りを共有するくらいはあってもいいのにそうもならない。そこで何ができるかということだが、かなり頭を使っていかなくてはだめ。
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C.R.A.C.も呼びかけたけれど互いに連絡取りあったわけでもないし、C.R.A.C.と仲の悪い(笑)人もいたり、ようやく根付いてきたなと。日本第一党は完全に藪蛇だったのでは。街頭行動的なものの規範よりもカルチャー、レイシズムには反対しなければいけないという常識を醸成させていかないといけない、と野間さんが言います。
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文化イコール慣習イコール規範ですね、と梁英聖さん。
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◎ ARICの活動-反レイシズム規範の確立を目指して-
ARIC=Anti-Racism Information Center 反レイシズム情報センターは大学生と院生で2015年3月に立ち上げて、ヘイトウォッチをやっています。
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下から1偏見 2偏見による行為 3差別 4暴力 5ジェノサイドというレイシズム暴力のピラミッドを見ます。
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ヨーロッパ・アメリカは差別禁止法があるのでレベル3以上にはいけない。違法化されていて4以上は刑法で禁止され二重に網がかかっていますが、日本にはないので3と2の区別がつかないため、社会的線引きが重要になってくる。カウンターは極右活動をやらせないというのがポイントですが、アンチファでさえ全体の反差別運動の中ではone of themだということです。NGO、政党、労働組合、地域社会、教育があり、文化運動、研究があるネットワークの中にアンチファがあるわけで、日本はアンチファになりきれないカウンターがやっと全国に花開いただけ。
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日本は①差別へのブレーキ(差別禁止法)がないだけでなく②アクセル(公人による差別煽動)が踏まれている状況をどうするか。差別の「見える化」が必要。2010年代からの①カウンター、②立法ロビイング が実を結んで2016年に一応ヘイト解消法を作った。第3の戦術としてはヘイトウォッチを提唱したいと思っているが、師岡康子さんの本などでもテクノクラートの運動になってしまう。弁護士、議員中心で選挙運動のようになって、草の根で差別をどうするんだという話が抜けてしまう。制度中心主義、テクノクラート的な運動にならないように草の根から差別を考えていくのが第一歩ではと、そこでヘイトウォッチに目を付けました。
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◎ ヘイトウォッチとは?
記録と通報です。写真でも音声でも動画でも。記録を蓄積していくことでこういうことが差別なんだと。見えるようにすることをやりましょうと。責任者を動かすことが重要。処分させる、差別禁止ルールを作らせる。
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◎反差別NGOの国際連携
「極右団体が国際化する中、反差別運動も国際的に連携してより強力な反差別ネットワークを作る必要がある。
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- 政治家レイシズムデータベースを元に、国連人種差別撤廃委員会へ資料を提供
- 国際サッカー反差別ネットワークFAREへの加盟。日本代表選のヘイトウォッチ
- アメリカ最大の反差別団体SPLC(南部法律貧困センター)と提携、桜井の訪米や極右の国際化を共同でウォッチ。
反差別運動は、国際連携をやっていかなくてはいけない。
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人種差別撤廃条約の第1条の人種差別の定義に該当するもの、該当する恐れのあるもの、それに類する深刻な差別と思われるものを今蓄積していて5千件くらいあり、年間2千件くらいの勢いで増えています。国連人種差別撤廃委員会に提出しました。
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日本の極右はアメリカと連携をして自分たちの正当化を図ろうとして、桜井は6月に訪米してアメリカとスイス、ドイツと極右連携をやっています。日本国内で反差別をやるだけじゃなくて、労働組合もなく、反差別といっても大の大人に説明しなくてはならないというレベルなので、アジアで日本をどう封じ込めるかという話。世界平和のために、ファシズム国家をどう封じ込めるかと考えた時に、国際戦略としてこれをやらないと。ですからヘイトウォッチが重要。みなさんに協力してほしいと思っています。
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アメリカでは学生に向けてBYSTANDER INTERVENTIONというガイドブックを無料で配っています。第三者介入のやりかたを書いたもの。それをオリジナルで作って大学生に配ろうとやっています。
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日本で重要なのは記録と通報。直接止めるのはなかなか無理なので、現場にいて記録してもらって情報をSNS、メールなりでシェアしてほしい。アメリカではトランプ以後極右が勢いづいてシャーロッツビルで死者が出た衝突の際も、アンチファがレイシストのアカウントを作った。これが重要なところですが、アメリカでは差別した人間はクビにしていい。そういう文化を作っていくべき。
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日本でそれをやっていた人はいて逆に非難されていた。それはおかしい。海外だと職を失うリスクがちゃんとある。日本だと反レイシズム規範がないからそういうことになると野間さんが言います。
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アメリカでもヨーロッパでも穏やかに規範が作られたわけではなく血みどろの闘いの中で勝ち取ってきた。最初は孤立する。そういうのを下から作らなくてはならない。ヘイト解消法ができてよかった、という話ではない。
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番組を見ている方は次から記録をしてARICの通報フォームに寄せてほしい。
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日本第一党が作られることによってカウンター文化が広まった側面はある、極右をつぶそうと反差別規範を普遍的に闘い取っていくしかない。
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今までも腐るほど差別にあってきて死ぬほど悩んでいた。ヘイトスピーチは遊び半分でへらへら笑いながら朝鮮人死ね、殺せと2000年代に出てきた。行くところまで行くんだなと思ったし、それを根本から叩く新しい社会運動・ムーブメントを草の根で作らない限り日本は滅びる。ヘイトスピーチを止めることは人類にとって死活問題だと個人的に思うし、研究していてますますそう思う。そのためには日本で反レイシズム規範を闘いとっていきたい。
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政治家データベースは非常にわかりやすい。日々データ更新をされているのかという安田さんの質問に、
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ボランティアも増えてありがたいが、いかんせん追いつかない。政治家データベースで週に100件とかあり、回らない。百田尚樹とか著名なひとも。日本第一党でウォッチしてるのは桜井だけなので、ニューフェースもやりたい。家族、勤務先、企業の株主総会に持っていくとかで、これだけひどいことをしていると明らかにするなど、いくらでもやり方はある。カウンターにはデータ収集を手伝っていただけるとありがたい。
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ARICのサイトや、ツイッターで#ヘイトリポート、#政治家レイシズム #政治家ヘイト をつけて発信してもらったり、通報本部が一番確実です。
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- 記号:10000
- 番号:12347831
- 名義:反レイシズム情報センター
- ゆうちょ銀行
- 店名:〇〇八(ゼロゼロハチ)
- 店番:008
- 口座番号:普通1234783
- 名義:反レイシズム情報センター
ジョン・マンキューソという一ツ橋大学の英語の先生で、トランプ主義者のひどいレイシスト・セクシストがいて困っています。本の内容もひどい。集会に突然やってきてFワード全開でぶち壊し。HPにその経緯が書いてありますので見てほしい。大学のハラスメントセンターにも行きましたが、まだ一ツ橋の先生をやっていて授業の中でも私が暴力を働いた、危険な団体だと言っている。SNSでいまだに攻撃されていますが大学は何もしてくれません。遊び半分でへらへら笑いの極右が、ここまで差別ができるのが日本社会。恐ろしい。
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日本人に見える差別は「ひど過ぎる差別」しかないんです。ひど過ぎる人権侵害。たとえば「過労死」はまずいが、「過労」はまずくない。「マタニティハラスメント」はよくないが、妊婦にたいする退職強要、出産後も働けみたいな、ヘイトスピーチはダメだけれど朝鮮学校差別はOKだとか。酷過ぎる差別じゃないと、差別にならない。日本第一党にしても、意識的にひどすぎる差別は隠している。移民反対は、アメリカもヨーロッパも言ってるじゃないかと。若者も就職より極右議員になった方が儲かる。大学教員にもレイシスト・セクシスト教員はけっこういる。大学という日本で唯一リベラルで民主主義がありそうなところが極右の拠点になりつつあるので、そういうところを今からつぶしていくことが必要だと思います。
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普遍的な正義を闘いとっていくという最初のステップとしてマイノリティ、マジョリティ関係なくアンチ・ファシズムは基本。私は研究者でありアクティビストですが、日本の特殊性を考えた差別の普遍性を考えた上で、闘いとっていくことが重要だと思っています。
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6.編集後記
研究者でありアクティビストとおっしゃる梁英聖さんの言葉はひとつひとつ胸にささります。草の根からなくしていく差別、反レイシズム規範の確立を闘い取るにはどうすべきなのか。
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DHC、ニュース女子の元司会者長谷川幸洋氏裁判の第3回口頭弁論は来年の1月と決まりました。その前に、12月の25日には共同代表辛淑玉が名誉棄損で訴えている石井孝明氏の裁判の判決が言い渡されます。ご案内を改めていたします。こちらにも是非当日ご参集いただきますよう。
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ご賛同いただいている皆さまの日々の活動、ご協力・ご支援に感謝いたします。(お)
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★メールアドレスのご変更、配信停止、お問い合わせ等は下記フォームよりご連絡下さい。
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のりこえねっと通信0195号2018年11月14日発行
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