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■■■■■ -ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
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■■■    のりこえねっと通信 0277号 2022年3月9日発行
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賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま
お元気でお過ごしでしょうか。

ウクライナへのロシアの軍事侵攻が始まって10日あまり。今も続く戦闘でたくさんの死者・負傷者・難民が出ています。いかなる理由があろうとも、戦争は人殺し以外のなにものでもないと、誰もが思っていることなのに戦争を止められずにいます。これは遠い国で起こっていることではないのです。ロシアは隣国です。
戦争を終わらせるために私たちができることは何なのか。試されています。

<今号の目次>
  1. 反レイシズム情報
  2. ヘイト街宣・デモ警報
  3. 新聞・雑誌記事・Webより
  4. 編集後記

1.反レイシズム情報

★集会・デモ・セミナー・上映会などのお知らせを掲載します。
★新型コロナのまん延防止等重点措置適用のため、開催が中止・変更になる場合があります。お問い合わせの上、ご参加ください。

1)《要申込み》文化センター・アリラン2021年度オンライン連続講座)「明治以降の「戦争」への再照明-「15年戦争」史観を超えて」「従順ナル人種」という認識-近代日本社会とアイヌ民族-」

案内:http://www.arirang.or.jp/classes/2021
   https://peatix.com/event/3108510/view
チラシ:http://www.arirang.or.jp/uploads/2021/05/07fc2364d2d3b2dcba16725948333866.jpg

 近代アイヌ史を知り・考えるにあたっては、近代社会の中でアイヌ民族が置かれてきた状態、言い換えれば、アイヌ民族にとってのマジョリティがもたらした状態を知ることが不可欠です。今回の報告では、私なりのこの問題への接近を、「北海道旧土人保護法」(1899年)制定前後に見られるアイヌ民族を「従順ナル人種」と称揚する議論などから試みます。

日時:3月12日(土)14:00~16:30
講師:小川正人さん(アイヌ民族文化研究センター長)
形式:オンライン(Zoom)
参加費:一般1,000円学生・経済困難のある方・障がいのある方600円
参加方法:申込→https://peatix.com/event/3108510/view
  • Zoomウェビナーを使用して行います。
  • 講座当日の昼12時までお申込みできます。(コンビニ支払いは前日まで)
  • 講座前日夕方にZoomウェビナーのリンクとパスコードを連絡いたします。(その後に申し込まれた方には、随時連絡いたします。)
連絡先:

2)「平和の日」の集い 会場+オンライン同時開催ともに生きる -日本とコリア-

案内:https://jpen2021-08.peatix.com/
 ~ヨーロッパではフランス、ドイツ等が協調して EU のような形を作るまでに平和な関係が実現したのに対して、東アジアの平和は今も前進しないのはなぜか~

日時:3月13日(日)15:30~18:00(開場15:00)
形式:会場&オンライン
会場:在日本韓国YMCA アジア青少年センター スペースYホール
    〒101-0064 東京都千代田区神田猿楽町2-5-5
    JR中央線「水道橋駅」東口から徒歩5分
    地図→https://tinyurl.com/2p8mthmw
参加費:
  1. 会場(定員80人)2,000円
  2. オンライン(Zoomウェビナー)1,000円 ※アーカイブは3/21(月・祝)までご視聴いただけます。
主催:一般社団法人日本ペンクラブ
企画:平和委員会
問合せ:日本ペンクラブ事務局
    event2021@japanpen.or.jp
    TEL 03-5614-5391
要申込→https://jpen2021-08.peatix.com
※コロナウイルス感染状況により開催方法が変更になる場合があります。変更の際は、メールでお知らせします。

【プログラム】
第1部
  • 基調講演 安田菜津紀さん(フォトジャーナリスト)
第2部
  • 尹東柱(ユン・ドンジュ)ポエトリー・リーディング
    • 朗読:朴慶南さん(エッセイスト・作家)
    • ナレーション:三咲順子さん(女優・音楽家)
    • ピアノ:崔善愛さん(ピアニスト)
第3部
  • パネルディスカッション
    • 安田菜津紀さん(フォトジャーナリスト)
    • 桐野夏生さん(作家、日本ペンクラブ会長)
    • 西村秀樹さん(ジャーナリスト)
    • 島 昭宏さん(弁護士、平和委員会委員長)
    • 総合司会 盛田隆二さん(作家)

3)『差別の哲学入門』刊行記念

日常にある差別や偏見をどのように考えればいいのか「差別の哲学」を通して応えるオンライン連続講座

*この講座では、本書を持参してご参加ください。入手していない方は、イベント申込と同時に本サイトからもご注文できます。
◎テキスト『差別の哲学入門』池田喬・堀田義太郎【著】(アルパカ刊/2021年12月/2,200円税込)全国書店・Amazon等で発売中。

第1回 第1章 1月8日(終了)

第2回 第2章 2月26日(終了)

第3回 第3章 「差別はなぜなくならないのか」を読み解く
日時:3月19日(土)14:00~16:00
内容:悪気はなくても差別は起こることや、配慮しているつもりが差別になることなど、差別がなかなかなくならない仕組みがいろいろあります。差別が悪いとわかっていてもなくならないさまざまな理由を見ていき、その上で、それでもどうやったら差別を減らせるのかということについてこの章のポイントをわかりやすく説明します。

講師:
  • 池田 喬( いけだ・たかし)/1977年生まれ。明治大学文学部准教授。専門:哲学・倫理学(特に現象学、差別論)
  • 堀田義太郎( ほった・よしたろう)/1974年生まれ。東京理科大学教養教育研究院准教授。専門:哲学・倫理学(特に生命倫理学・差別論)
参加費:
  1. 3回連続(割安/先着40名)3,000円
  2. 本書と3回連続(更に割安+本送料無料/先着30名)5,000円
  3. 各回申し込み1,500円/1回
申込・問合先:https://democracylab.thebase.in/
視聴方法:Zoom
主催:デモクラシー・ラボ

4)韓国大統領選の結果と日韓関係のゆくえ-強制動員問題解決の道をさぐる

案内→https://181030.jimdofree.com/イベント案内-1

 大統領選後に日韓の関係は変わっていくことは必至です。では、どう変えていくか、そのことが日韓の政府、市民にともに問われています。その中で、過去の強制動員問題はどう解決されるべきか、被害者の権利回復はどう図られるべきか考えていきます。

日時:3月22日(火)14:00~16:30(開場 13:30)
場所:衆議院第二議員会館 第4会議室 & Zoom
内容:
  • 開会
  • 国会議員の挨拶
  • 報告1:韓国大統領選の結果と今後の日韓関係の見通し
    • 報告者:李泳采(イ・ヨンチェ)さん(恵泉女学園大学教授)
  • 報告2:強制動員問題の解決に向けて-過去の和解解決事例を手がかりに
    • 報告者:内田雅敏さん(弁護士)
  • 質疑応答
  • 閉会
形態:
  • ハイブリッド(会場参加+オンライン参加=Zoom)
  • 会場参加40名まで+Zoom参加100名まで(いずれも先着順)
申込先:https://tinyurl.com/4azjj3xv
参加費:無料(過去清算共同行動へのカンパ、集会賛同金、歓迎)
〔カンパ振込先〕ゆうちょ銀行 振替口座:過去清算共同行動
        口座記号番号:00210-5-142184
連絡先:181030jk@gmail.com

2.ヘイト街宣・デモ警報

1)「愛知県版ヘイトスピーチ条例絶対反対!」街宣

日時:3月12日(土)14:00~
場所:JR名古屋駅東口・高島屋ゲートタワー前
主催:新党くにもり

2)「朝鮮総連本部をさら地にする会」街宣

日時:3月15日(火)
  • 駅頭街宣:13:00~13:40 市ヶ谷駅前交番付近
  • 抗議街宣:14:00~15:00 朝鮮総連中央本部前
主催:さら地にする会 佐藤悟志


3)一陽会街宣

日時:3月26日(土)時間不明
場所:相模原市内 詳細不明。十分ご注意ください。

★ 無告知街宣が増えています。見かけた #ヘイトパトロール#ヘイト行動情報 のハッシュタグを付けてツイートしてください。

以下の情報があるとわかりやすいです。
  • 場所(駅・交差点名、目印の建物など)
  • 人数がわかる全景写真
  • 団体がわかる幟や弾幕の写真
  • 弁士の顔写真

3.新聞・雑誌記事・Webより

1)「だって黒人でしょ」人種差別的な職務質問の調査、329人が訴え【レイシャル・プロファイリング】

ハフポスト2月26日

 人種差別的な職務質問に関するハフポスト日本版のアンケートに、日本で暮らす外国人や海外にルーツがある329人から、人権侵害だと思ったり嫌だと感じたりした体験が寄せられた。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_620c600fe4b05706db6f715b?ncid=other_twitter_cooo9wqtham&utm_campaign=share_twitter

2)沖縄もヘイトスピーチの標的に 県の規制条例に実効性を求める市民

沖縄タイムス 2月27日

 2014年、沖縄の中心部、那覇市役所前で数人のグループが中国や朝鮮半島、沖縄の人々を標的に攻撃をあおるヘイトスピーチ街宣を始めた。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/917261

3)相次ぐヘイトクライム受け、緊急院内集会

朝鮮新報 2月28日

 昨年8月、在日朝鮮人集住地区であるウトロ地区(京都府宇治市)で放火事件が発生するなど、相次ぐ在日朝鮮人へのヘイトクライム(差別的動機に基づく犯罪)を受けて、24日、「今こそ国によるヘイトクライム対策の実現を求める院内集会」が衆議院第2議員会館で開かれた。
https://www.chosonsinbo.com/jp/2022/02/27-98/

4)[反ヘイト]ヘイト条例検討「議事録公開を」 市民グループ 県に要請

沖縄タイムス3月1日

 県が制定を進めるヘイトスピーチ対策条例を巡り、市民グループ「沖縄カウンターズ」は28日、有識者による検討委員会の議事録を詳細、早期に公開するよう求める要請を県に提出した。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/918119

5)ヘイトクライム示唆 川崎市長「地域の安全確保図る」

神奈川新聞3月2日

 川崎市内でヘイトスピーチを繰り返す差別主義者が在日コリアン集住地区の川崎区桜本を名指しし、ヘイトクライム実行の意思を表明している問題で、福田紀彦市長は1日、市差別のない人権尊重のまちづくり条例に言及し「地域社会に寄り添いつつ、関係機関と連携して地域の安全の確保を図る」と述べた。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-856999.html

6)ひぼう中傷や差別 在日ロシア人に広がる不安

NHK3月2日

 SNS上には、日本で暮らすロシア人に対するひぼう中傷や差別の言葉なども見られるようになっています。
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20220302/2000058430.html

7)日本のロシア料理店に中傷相次ぐ。ネット口コミに兵士の遺体? ウクライナ出身オーナーも被害に

BuzzFeed 3月3日

 ロシアによるウクライナ侵略をめぐり、日本国内のロシア料理店などに対するネット上での嫌がらせ被害が相次いでいることが、BuzzFeed Newsの取材でわかった。
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/russian-hatecrime?utm_source=dynamic&utm_campaign=bfsharetwitter

8)水平社創立100年 「反差別」さらに深く広く

西日本新聞3月3日

 一つの差別は全ての差別につながる。反差別の運動は質を高め、他の運動とも連携を広げており、人権の同心円を描いていかなければならない。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/884728/

9)女性委員へのヘイトに抗議する相模原市民「差別許さない」

神奈川新聞 3月3日

 相模原市人権施策審議会で委員を務める韓国籍の女性に対して「日本第一党」が誹謗中傷と差別を繰り返している問題で、女性を守ろうとする動きが市民の間で広がっている。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-858637.html

10)女性委員をまた中傷 相模原市役所前などでヘイト街宣

神奈川新聞 3月3日

 相模原市人権施策審議会の韓国籍委員の女性をヘイトスピーチで攻撃している差別者集団「日本第一党」は2日の街宣でもデマの拡散と差別の扇動を繰り返した。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-858638.html

4.編集後記

 各地で連日ウクライナ侵攻反対デモが行われています。青と黄のウクライナ国旗をあしらったプラカードに混じって春らしい青と黄色の花束を見かけたりします。
 日本国内のロシア料理店に差別的な言葉を投げかける人がいると聞き心が痛みます。従業員はロシア人とウクライナ人ということも。国と市民は別だと考えられませんか。1日も早く戦争が終わりますように。(お)

のりこえねっと通信277号 2022年3月9日発行

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