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■■■■■ -ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
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■■■    のりこえねっと通信 0283号 2022年6月8日発行
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 賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま

 先日6月3日東京高裁にて、のりこえねっと辛淑玉共同代表がDHCテレビ・長谷川幸洋氏に名誉毀損賠償を求めていた裁判の控訴審判決が下されました。

 原告被告双方棄却、つまり、第一審の判決を支持ということで原告への賠償額550万、ネットでいまだ放映中の番組で謝罪せよという内容はそのまま、よってあきらかな勝訴と言える判決でした。

 当日は傍聴券の抽選にお並びいただき、また急転する天候の中、報告記者会見、そしてシンポジウム「ヘイト裁判と日本社会」に来場いただいたたくさんの皆様に感謝申し上げます。

 DHCテレビ側は判決前から裁判所前で待ち構え、相変わらず「一部勝訴」などとうそぶき、早くも上告する素振りを見せています。

 まだまだ闘いは続きます。 長い闘いになるかもしれません。おひとりおひとりの眼差しが、この先のこの社会のさまざまな差別、レイシズムをなくす力になると信じます。

 今後とも、のりこえねっとの諸活動、DHC裁判のゆくえに関心をお持ちいただき、ご賛同・ご協力をお願いいたします。

6月3日『ニュース女子』DHC・長谷川幸洋裁判控訴審判決 報告記者会見
https://youtu.be/a1M21T0NoIc

6月3日 のりこえねっと シンポジウム「『ヘイト裁判』と日本社会」
https://youtu.be/CMcYD4WaGGA

DHC裁判、高裁判決のご報告」に、判決に関する報告、メディアでの報道URLをまとめました。こちらも御覧ください。

<今号の目次>
  1. DHC裁判、高裁判決のご報告
  2. 反レイシズム情報
  3. ヘイト街宣・デモ警報
  4. 新聞・雑誌記事・Webより
  5. 編集後記

1.DHC・長谷川幸洋裁判、高裁判決のご報告

「一審でも判決後、裁判長が判決理由を15分ほどにわたって述べたが、今回も同様に判決理由の骨子を述べた。結論を述べるだけでなく、更に伝えることがあると裁判官に思わせたものと考える」
「控えめな表現ながら、人種差別であることを認めた。これは原判決からのさらなる大きな前進」(金竜介弁護士)

6月3日『ニュース女子』DHC・長谷川幸洋裁判控訴審判決 報告記者会見

https://youtu.be/a1M21T0NoIc

DHCテレビ「ニュース女子」の名誉毀損を認定 高裁も一審判決支持「番組に真実性は認められない」

東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/181448

「プチ勝訴」ニュース女子制作会社が主張、上告も示唆 控訴審判決受け

琉球新報
https://nordot.app/905634474298441728?c=713630381629603840

社説[「ニュース女子」名誉毀損] ヘイト止める仕組みを

沖縄タイムス
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/970199?utm_medium=Social&utm_source=Facebook&btag=true&fbclid=IwAR2VZYKCI2jOGMC7dxeuZiLnER1zUeMTtYS-qF47s-6DHkxjLKPEArjo5Tw#Echobox=1654393224

「ニュース女子」問題、2審もDHCテレビに賠償命令 辛淑玉さんに対する「名誉毀損」

弁護士ドットコム
https://www.bengo4.com/c_23/n_14556/

「彼らはずっと笑いながら…」地上波で“名誉毀損”された在日女性。高裁でも賠償命令、DHCテレビ側は「プチ勝訴」?

BuzzFeed Japan
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/dhc-newsjoshi-6

「ニュース女子」訴訟、制作会社に550万円賠償命令 東京高裁

毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20220603/k00/00m/040/090000c

東京MXの「ニュース女子」、高裁も「名誉毀損」 賠償命令を維持

朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQ635TZDQ63UTIL02N.html

基地反対で犯罪をあおる? 「ニュース女子」制作会社が名誉棄損で二審も敗訴

RBC琉球放送(TBS news dig)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/62199?display=1

澤藤統一郎の憲法日記「DHCへの賠償命令維持」

http://article9.jp/wordpress/
自らもDHC会長にスラップ訴訟を起こされ勝訴した澤藤弁護士のブログです。

2.反レイシズム情報

★集会・デモ・セミナー・上映会・裁判などのお知らせを掲載します。

1)日本と朝鮮半島の友好を願う 2022年度同志社大学日朝関係史講座「東アジアの平和とは~今後の南北関係と日本」(6/10~7/29)

案内→http://www17.plala.or.jp/kyodo/
◇総合テーマ◇東アジアの平和とは~今後の南北関係と日本~

「朝鮮半島情勢をどう見るか」
講師:金賢一さん(京都同胞生活総合センター理事長)
日時:6月10日(金)18;25~19:55
場所:同志社大学今出川キャンパス 至誠館(S)1番教室
(〒602-8580 京都市上京区今出川通り烏丸東入
     地下鉄烏丸線「今出川」駅から徒歩1分
     地図→https://tinyurl.com/2p8c5jm9
参加費:無料
資格:一切なし(どなたでも参加できます)
主催:同志社KOREA文化研究会
連絡先:koreabunkakenkvukai@gmail.com 担当/朴紗郷、陳慧朱

※6/17(金)正午からYouTube上にて1週間限定公開あり
申込み:6/16(木)までにメールにて上記連絡先まで

「ウトロ放火事件から見る、日本の排外主義(仮)」
講師:金秀煥さん(一般財団法人ウトロ民間基金財団 理事)
日時:6月17日(金)18:25~19:55
※6/24(金)正午からYouTube上にて1週間限定公開あり
申込み:6/23(木)まで

「映画「朝鮮の子」(1955)からみる民族教育と在日朝鮮人運動」
日時:6月24日(金)18:25~19:55
講師:板垣竜太(同志社大学社会学部社会学科・教員)
※7/1(金)正午からYouTube上にて1週間限定公開あり
申込み:6/30(木)まで

2)モルガン・スタンレー」レイハラ解雇事件を考える集い

  1. 基調講演:「モルガン・スタンレー」で起こったことは、なぜレイシャルハラスメントなのか(講師:明戸隆浩さん、大阪公立大学)
  2. 報告:フジ住宅ヘイトハラスメント裁判控訴審判決と「モルガン・スタンレー」事件(村田浩治さん、ヘイトハラスメント裁判弁護団長)
  3. 報告:モルガン・スタンレー裁判について(弁護団)
  4. 原告の訴え
日時:6月11日(土)14:00~17:00
会場:連合会館402会議室(東京都千代田区神田駿河台3-2-11)
申し込み:以下のフォームより申込んでください
https://forms.gle/kSD5ViEp618D3zeU9

3)在日朝鮮人の家族史を通じて、韓国の現代史を掘り起こしたドキュメンタリー映画「スープとイデオロギー」公開(6/11~ 東京、大阪)

案内→https://pole2.co.jp/coming/9bdd82e5-2d41-4c93-a06c-a6ac726950f5
ヤン ヨンヒが実母を映したドキュメンタリー

2021年製作/118分/韓国・日本合作
原題:Soup and Ideology
配給:東風
公式サイト:https://soupandideology.jp/

スタッフ
監督:ヤン・ヨンヒ
脚本:ヤン・ヨンヒ
ナレーション:ヤン・ヨンヒ

劇場情報
東京 ユーロスペース  6/11~
東京 ポレポレ東中野  6/11~
大阪 シネマート心斎橋 6/11~
大阪 第七藝術劇場   6/11~

4)能川元一さん連続講座「歴史修正主義運動の歴史を概観する」(オンライン)

【5回連続講座・第2回目】

この講座は、ふぇみ・ゼミが企画した「ベーシック講座」の第一弾、
「右派運動とインターネットのヘイトスピーチ」の第二回目です。

講師:能川 元一(のがわ もとかず)
神戸学院大学ほか非常勤講師。1965年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単 位取得退学。専攻は哲学。

お申込み: https://b1fz2022.peatix.com/
チケット代:15,000円(5回で1コースの通し券)
※リアルタイム参加出来なくても、「録画配信」で視聴いただけます。
申込み・問い合わせ:ふぇみ・ゼミ HP https://femizemi.org/ EmailL femizemi2017@gmail.com

【全5回 日程・テーマ】
第1回 6月5日 ●終了『人権擁護法案』反対運動におけるヘイトスピーチをふりかえる
第2回 6月12日(日)14:00~16:00 歴史修正主義運動の歴史を概観する
第3回 6月19日(日)14:00~16:00 歴史修正主義の手法を知る
第4回 6月26日(日)14:00~16:00 『歴史戦』、WGIP……歴史修正主義運動のいま
第5回 7月3日(日)15:00~17:00 右派から学ぶインターセクショナリティ(交差性)
※第5回のみ開始時間が1時間遅いのでご注意ください。

5)ひとりの記者が見続けた “教育現場” に迫る危機 ドキュメンタリー映画「教育と愛国」

「知ってほしい 教科書で “いま” 何が起きているのかを――」
2022年製作/107分/日本/配給 きろくびと 5月13日から全国公開中

公式サイト:https://www.mbs.jp/kyoiku-aikoku/
予告編:https://www.youtube.com/watch?v=44jHw7AbjFg
劇場情報:https://www.mbs.jp/kyoiku-aikoku/

監督:斉加尚代/語り:井浦新

チラシ・表→https://www.mbs.jp/kyoiku-aikoku/img/chirashi_omote.jpg
チラシ・裏→https://www.mbs.jp/kyoiku-aikoku/img/chirashi_ura.jpg
関連動画:https://www.youtube.com/watch?v=k9eSVM1KB2I
    (デモクラシータイムス【白井聡 ニッポンの正体】
     ~映画「教育と愛国」から考える~歴史を私物化する “愛国者” )
映画紹介:http://www.labornetjp.org/news/2022/0425eiga
(ここまで来た「教育」への政治介入~5月13日から全国公開中)

6)ドキュメンタリー映画「私のはなし 部落のはなし」 5/28~全国公開中

日本の〈差別〉を丸ごと見つめて学びほぐすいまだかつてないドキュメンタリー映画
 
2022年製作/205分/日本/配給:東風
公式サイト:https://buraku-hanashi.jp/
スタッフ:監督 満若勇咲(みつわか・ゆうさく)/プロデューサー 大島新
キャスト:語り 釆 奈菜子(うね・ななこ)

7)映画「マイスモールランド」全国公開中

難民が日本に居たいと望むことは “罪” なのか-在留資格を失ったクルド人家族の物語

2022年製作/114分/G/日本・フランス合作
配給:バンダイナムコアーツ
公式サイト:https://mysmallland.jp/
予告編:https://www.youtube.com/watch?v=UIPPmp2kBvU
映画 com: https://eiga.com/movie/95843/

スタッフ
監督・脚本:川和田恵真

劇場情報:https://theatertable.com/movie/?m=24

3.ヘイト街宣・デモ警報

1)日の丸街宣倶楽部デモ
日時:6月12日(日)14:00~
場所:川崎駅東口

★参議院選挙を控え、日本第一党などの選挙ヘイトが増えてきます。街宣などを見かけたら #ヘイトパトロール#ヘイト行動情報 のハッシュタグを付けてツイートしてください。

以下の情報があるとわかりやすいです。
  • 場所(駅・交差点名、目印の建物など)
  • 人数がわかる全景写真
  • 団体がわかる幟や段幕の写真
  • 弁士の顔写真

4.新聞・雑誌記事・Webより

1)BTS、ホワイトハウスで会談へ。アジア系差別問題を話し合う。異例の訪問に驚き広がる

ハフポスト 5月27日

 ホワイトハウスの発表によると、対談のテーマは、「アジア系のインクルージョンとリプレゼンテーション(社会を構成する人々や文化の多様性を示す表現)」で、アメリカで多発する、アジア系へのヘイトクラムの問題や差別をなくす取り組みについて議論する。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_62901b7be4b0b1d984537b78?utm_campaign=share_twitter&ncid=engmodushpmg00000004

2)横浜でヘイトデモ返り討ちに 有田議員と市民ら抗議の追走

神奈川新聞 5月29日

 赤レンガ倉庫が立ち並ぶミナト横浜の観光地の真ん中で29日、差別者集団「日の丸街宣倶楽部」のデモが返り討ちにあった。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-913724.html

3)ヤフーニュース、東スポなど3社のエンタメ記事コメント欄を一斉閉鎖

毎日新聞 5月31日

 IT大手ヤフーがニュース配信サイト「ヤフーニュース」に掲載するエンタメなどの一部記事に関し、誹謗(ひぼう)中傷の抑止を目的に読者のコメント投稿欄を閉鎖したことが30日分かった。
https://mainichi.jp/articles/20220531/k00/00m/040/115000c

4)「ヘイトスピーチない社会実現へ」 規制条例案作成へ 県弁護士会が方針 /福岡

毎日新聞 5月31日

 県弁護士会は27日に開かれた2022年の定期総会で「ヘイトスピーチのない社会の実現のために活動する宣言」を採択した。
https://mainichi.jp/articles/20220531/ddl/k40/040/209000c

5)異例だった「BTSホワイトハウス訪問」の深い意味

東洋経済 6月2日

 5月31日は、アジア系アメリカ人のルーツを学ぶ「アジアン・アメリカン・パシフィック・アイランダー(AAPI)月間」の最後の日。
https://toyokeizai.net/articles/-/594089

6)人権条例巡り萩山氏がデマ街宣 「言論弾圧条例」と歪曲

神奈川新聞 6月2日

 参院選神奈川選挙区で立候補予定のヘイト団体「日本第一党」の萩山あゆみ氏が1日、相模原市が制定作業を進める人権条例に関するデマをまき散らした。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-914487.html

7)差別解消条例成立 人権問題専門家に聞く 三重

朝日新聞 6月3日

 「差別を解消し、人権が尊重される三重をつくる条例」がこのほど、県議会で成立した。
https://www.asahi.com/articles/ASQ6274BDQ5SONFB009.html

4.編集後記

 DHC裁判後に開かれたシンポジウム「ヘイト裁判と日本社会」の登壇者は 師岡康子さん、上瀧浩子さん、 田中宏さん、前田朗さんと司会の安田 浩一さん。とてもあの時間では収まりきらない豪華メンバー、充実の内容です。どうぞYouTubeでそれぞれのゲストが関わってこられたヘイト裁判の詳細な資料とともにじっくりご覧ください。
https://youtu.be/CMcYD4WaGGA

 それにしても、DHCテレビ「虎ノ門ニュース」の面々は相当臆病なんですね。来てるなら傍聴に参加すればいいのに、ひたすら裁判所の正面玄関につけた車内で敗訴の判決を待っていたようですね。上告しても、もうこの判決は翻らないのでは? 上告棄却なのではと予想します。(ひ)

のりこえねっと通信283号 2022年6月8日発行

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