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■■■■■ -ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
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■■■    のりこえねっと通信 0284号 2022年6月22日発行
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 ◆転送歓迎◆
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★配信専用アドレス[mailmag@norikoenet.jp]よりお送りしております。
 
 賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま

 辛淑玉のりこえねっと共同代表がDHCテレビジョン・長谷川幸洋氏に対して提訴していた名誉毀損賠償裁判控訴審判決は6月3日、双方棄却で一審判決維持、つまり勝訴ということでしたが、このたび被告DHC。長谷川氏側がともに上告しました。

 辛淑玉共同代表と原告弁護団は、応訴することとなります。
 よもや控訴審判決が取り消されるとは考えられません。上告棄却の報を待ちたいと思います。

 今後も、のりこえねっとは、DHCをはじめとする様々なヘイトスピーチ、レイシズムに抗してひとつひとつ声を上げ、活動を続けて参ります。
 引き続き、皆様の賛同とご協力をお願いいたします。

<今号の目次>
  1. 反レイシズム情報
  2. ヘイト街宣・デモ警報
  3. 新聞・雑誌記事・Webより
  4. 編集後記

1.反レイシズム情報

★集会・デモ・セミナー・上映会・裁判などのお知らせを掲載します。

1) 日本と朝鮮半島の友好を願う 2022年度同志社大学日朝関係史講座「東アジアの平和とは~今後の南北関係と日本」(6/10~7/29)

案内→http://www17.plala.or.jp/kyodo/

場所:同志社大学今出川キャンパス 至誠館(S)1番教室
(〒602-8580 京都市上京区今出川通り烏丸東入
     地下鉄烏丸線「今出川」駅から徒歩1分
     地図→https://tinyurl.com/2p8c5jm9
参加費:無料
資格:一切なし(どなたでも参加できます)
主催:同志社KOREA文化研究会
連絡・申込み:koreabunkakenkvukai@gmail.com 担当/朴紗郷、陳慧朱

・「映画「朝鮮の子」(1955)からみる民族教育と在日朝鮮人運動」
日時:6月24日(金)18:25~19:55
講師:板垣竜太(同志社大学社会学部社会学科・教員)
※7/1(金)正午からYouTube上にて1週間限定公開あり
申込み:6/30(木)まで

・日本軍「慰安婦」問題の解決とは
日時:7月1日(金)18:25~19:55
講師:梁澄子さん(一般社団法人「希望のたね基金」代表理事、
         日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表)
※7/8(金)正午からYouTube上にて1週間限定公開あり
 申込み:7/7(木)まで

・戦前日本の美術作品にみる在日朝鮮人の生活
日時:7月8日(金)18:25~19:55
講師:水野直樹さん(京都大学名誉教授)
※7/15(金)正午からYouTube上にて1週間限定公開あり
 申込み:7/14(木)まで

・歴史のなかの朝鮮籍
日時:7月15日(金)18:25~19:55
講師:鄭栄桓さん(明治学院大学教員)
※7/22(金)正午からYouTube上にて1週間限定公開あり
 申込み:7/21(木)まで

・共に生きるとは何か -入管問題、家族の歴史とルーツから考える
日時:7月22日(金)18:25~19:55
講師:安田菜津紀さん(ジャーナリスト)
主催:同志社 KOREA 文化研究会
※7/29(金)正午からYouTube上にて1週間限定公開あり
 申込み:7/28(木)まで

・東北アジアの中の朝鮮半島情勢
日時:7月29日(金)18:25~19:55
講師:康宗憲さん(韓国問題研究所代表)
主催:同志社 KOREA 文化研究会
※8/5(金)正午からYouTube上にて1週間限定公開あり
 申込み:8/4(木)まで

2) <オンライン>能川元一さん連続講座「連続講座「『歴史戦』、WGIP……歴史修正主義運動のいま」 【5回連続講座・第4回目】

この講座は、ふぇみ・ゼミが企画した「ベーシック講座」の第一弾、
「右派運動とインターネットのヘイトスピーチ」の第4回目です。
日時:6月26日(日)14:00~16:00
講師:能川元一(のがわ もとかず)
  • 神戸学院大学ほか非常勤講師。1965年生まれ。
  • 著書に『憎悪の広告、右派系オピニオン誌「愛国」「嫌中・嫌韓」の系譜』(共著、合同出版)、『海 を渡る「慰安婦」問題』(共著、岩波書店)、『右派はなぜ家族に介入したがるのか 憲法24条と9条』(共著、大月書店)など。
お申込み: https://b1fz2022.peatix.com/
チケット代:15,000円(5回で1コースの通し券)
※リアルタイム参加出来なくても、「録画配信」で視聴いただけます。
申込み・問い合わせ:
  • ふぇみ・ゼミ HP:https://femizemi.org/
  • Email:femizemi2017@gmail.com
【全5回 日程・テーマ】
第1回 6月 5日 ●終了 『人権擁護法案』反対運動におけるヘイトスピーチをふりかえる
第2回 6月12日 ●終了 歴史修正主義運動の歴史を概観する
第3回 6月19日 ●終了 歴史修正主義の手法を知る
第4回 6月26日(日)14:00~16:00 『歴史戦』、WGIP……歴史修正主義運動のいま
第5回 7月3日(日)15:00~17:00 右派から学ぶインターセクショナリティ(交差性)
※第5回のみ開始時間が1時間遅いのでご注意ください。

3) ≪上映会≫ドキュメンタリー映画『岸辺の杙(くい)』
― ハンセン病の在日韓国人作家 崔南龍(チェ・ナムヨン)の生涯をたどり「差別」を問う

(2020年/監督:輿石正/106分)

 1931年2月26日、神戸の朝鮮人集落で生まれた崔南龍(チェ・ナムヨン)。2013年岡山県瀬戸内のハンセン病療養所・邑久光明園で私は初めて崔さんに会った。
 眼は完全に光を失っていた。
 このドキュメンタリー映画を完成させるのに7年かかった。その大半は私の自業自得の死骸で埋めつくされている。それでも制作をやめなかったのは何故だったか。
 「らい」からの問いは、静かで重い。
 その問いを辿っていくと、パンツもはいてなかったときの<人間のふるさと>の影が、遠くに見えるところに行きつく。崔さんの<気配力>が、そのふるさとへの導線となってくれた。
 「差別」の鋳型からつき抜けたかった。辺野古を思う。

【輿石正監督の作品紹介より】
輿石正(こしいしまさし)/じんぶん企画(沖縄・名護)
https://www.edic-121.co.jp/index.html

日時:6月25日(土)2回上映 1回目13:00~/2回目16:00~
 ※各回30分前開場。上映終了後フリートーク30~40分
会場・予約:国分寺ギー(giee)
  • 東京都国分寺市本町2-3-9 三幸ビルB1
  • https://giee.jp/(メールフォームより予約)
  • TEL:0423260770
料金:予約1200円、当日1500円
※飲食提供無し(飲み物持ち込み可。フリートークの時間にご希望の方のみドリンクオーダー可能

★映画情報★
まだまだ全国で上映中。URLで上映館をご確認ください。
●「教育と愛国」 https://www.mbs.jp/kyoiku-aikoku/
●「スープとイデオロギー」 https://soupandideology.jp/#theater
● 「マイスモールランド」 https://theatertable.com/movie/?m=24
●「私のはなし 部落のはなし」https://buraku-hanashi.jp/#theater
●「牛久~比類なき不正義」https://www.ushikufilm.com/theaters/

2.ヘイト街宣・デモ警報

日本第一党が選挙街宣を公開しています。
選挙街頭演説と称してのヘイトスピーチに十分お気をつけください。

6月22日(水)
  • 東京 韓国大使館前 14:00~ (東京都)
6月23日(木)
  • 大宮駅前 10:00~ (埼玉県)
  • 川崎駅前 13:00~ (神奈川県)
  • 船橋駅前 14:00~ (千葉県)
  • 横浜駅前 17:00~ (神奈川県)
6月24日(金 )
  • ロシア大使館前 10:00~ (東京都)
6月25日(土)
  • 大街道駅前 10:00~ (愛媛県)
  • 坊ちゃん広場前 14:00~ (愛媛県)
  • エミフル前 17:00~ (愛媛県)
6月26日(日)
  • 小倉駅前 14:00~ (福岡県)
  • 天神駅前 17:00~ (福岡県)
6月27日(月
  • 日出町役場前 14:00~ (大分県)
★選挙演説と称して行われるため、公職選挙法の自由妨害罪に問われないよう慎重な行動をお願いします。
★参議院選挙を控え、ますます選挙ヘイトが増えてきます。街宣などを見かけたら
#ヘイトパトロール   #ヘイト行動情報 のタグをつけて時間・場所をツイッターで流してください。偶然ヘイト被害にあってしまう人を減らせます。

以下の情報があるとわかりやすいです。
  • 場所(駅・交差点名、目印の建物など)
  • 人数がわかる全景写真
  • 団体がわかる幟や段幕の写真
    • 弁士の顔写真

3.新聞・雑誌記事・Webより

1)あらゆる差別にNO! 法案づくりの試み、乗り越えるべき課題とは

朝日新聞 6月10日

 被差別部落出身者や障害者など社会的少数者(マイノリティー)に対する、あらゆる差別を禁じる包括的な差別禁止法の制定を求める声が高まっている。
https://www.asahi.com/articles/ASQ6864ZVQ68PTIL04G.html

2)差別的な職質、実態調査を開始

共同通信 6月10日

 日弁連法務研究財団は10日までに、警察官らが人種や肌の色を理由に犯罪傾向があるとみなす「レイシャル・プロファイリング」の実態調査を始めた。
https://nordot.app/907884471788879872

3)アジア系米国人の国立博物館設立検討を開始 ヘイトクライム受けバイデン大統領「極めて重要な時」

東京新聞 6月14日

 人種的偏見に基づくアジア系住民らへのヘイトクライム(憎悪犯罪)が起きる中、バイデン氏は「極めて重要な時に成立した」と語った。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/183290

4)市民とともに前へ 「拉致」のヘイト悪用許さず

神奈川新聞 6月16日

 12日、JR川崎駅前のヘイト街宣の現場に有田芳生参院議員(立憲民主党)の怒声が響いた。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-917481.html

5)大切なのは知ること ウトロ祈念館、館長ら会見で意義説く

神奈川新聞 6月16日

 植民地支配と差別を背景に在日コリアンが集住する京都府宇治市のウトロ地区に今春開館したウトロ平和祈念館の館長らが15日、東京都内の日本外国特派員協会で会見した。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-917460.html

6)「あなたの味方です」バイデン氏、LGBTQ当事者を守るための大統領令に署名

HUFFPOST 6月16日

 アメリカのバイデン大統領は6月15日、LGBTQ当事者たちを守るための大統領令に署名した。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/biden-counter-anti-lgbtq-actions_jp_62aa8299e4b06169ca9446ff?utm_campaign=share_twitter&ncid=engmodushpmg00000004

7)ヘイトスピーチと闘う国際デー(6月18日)に寄せる アントニオ・グテーレス国連事務総長メッセージ

国際連合広報センター 6月17日

 ヘイトスピーチは、暴力を煽り、多様性や社会の結束を弱体化させ、私たちを結びつける共通の価値観と原則を脅かします。
https://www.unic.or.jp/news_press/messages_speeches/sg/44361/

8)「饒舌なレイシスト」が語った身勝手な論理。ウトロ地区・名古屋連続放火事件第2回公判再現記録<前編>

安田浩一ウェブマガジン 6月17日

 これは単なる放火事件ではないのだ。在日コリアンへの差別と偏見を背景とした、ヘイトクライムである。
https://www.targma.jp/yasuda/2022/06/17/post1877/

9)<差別なき社会へ>ヘイト訴訟で報告集会 崔さん「前へ歩み進めたい」 苦しみの歳月振り返り

東京新聞 6月17日

 インターネットに四年以上にわたり匿名で差別投稿を繰り返され、精神的苦痛を受けたとして川崎市の在日コリアン三世、崔江以子(チェカンイヂャ)さん(49)が茨城県の四十代男性に三百五万円の損害賠償を求めた訴訟の第二回口頭弁論が十六日、横浜地裁川崎支部であった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/183874

10)参院選「選挙ヘイト」の恐れ 差別行為を許すな

神奈川新聞 6月17日

 22日公示の参院選で「選挙ヘイト」が繰り返される恐れが高まっている。
https://www.kanaloco.jp/news/social/article-917680.html

4.編集後記

 「スープとイデオロギー」など、観たい映画が目白押しなのだが、なかなか観に行けずにいます。と思っていると上映が終わっていたりするので、早く行かなくては。(お)

 韓国、済州島4.3抗争74周年追悼のあつまりに参加しました。
 中野敏男さんの講演を聴いて、第二次世界対戦の終結の日は国によって違うのだ、という驚き。あまり考えたことがなかったその数日の違いによって、その後の歴史が変わってしまうこともあるのだと。日本の敗戦日、米ソの終結の日と参戦、それに伴う韓半島の分断とそれによる4.3抗争。われわれ日本に住む者にとって関わりのないことではない、と再認識させられたものです。犠牲者の方の名誉回復・補償が進むことを祈っています。(へ)

のりこえねっと通信284号 2022年6月22日発行

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