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■■■■■ -ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
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■■■ のりこえねっと通信0216号2019年9月25日発行
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■ ◆転送歓迎◆
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★配信専用アドレス[ mailmag@norikoenet.jp ]よりお送りしております。

 賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま。
 9月23日のりこえ祭りは無事に終了しました。
 活動報告・会計報告の後、裁判報告、DHC・ニュース女子への市民有志の取り組み報告、戸田ひさよしさんの講演など短い時間ではありましたが、ヘイトと現場で闘う貴重な濃いお話を聞くことができました。
 終了後の懇親会ではそれぞれコメントをいただき、改めてのりこえねっとの方向は間違っていないこと、これからも一層ヘイトとレイシズムに抗っていく決意を新たにしました。
 ご登壇いただいた方々、荒天の中参加してくださった方々に心よりお礼を申し上げます。
 小さな団体ではありますが、ますますのご支援をお願いいたします。

当日の様子はYouTubeでご覧になれます。↓ こちらも是非ご視聴ください。
https://youtu.be/Lj2V12W8DvY

 さて、本日25日午後8時からは、NO HATE TV 第71回の放送です。
「続ヘイト・ネイション - モラルが完全崩壊した『美しい国』?」と題してゲストに恵泉女子大学教授・李泳采(イ・ヨンチェ)さんをお迎えしてお送りします。
是非ごらんください。

<今号の目次>
  1. 9月25日のりこえねっとTV「NO HATE TV」のお知らせ
  2. 反レイシズム情報
  3. ヘイト街宣・デモ警報
  4. 新聞・雑誌記事・Webより
  5. 9月11日放送のりこえねっとTVダイジェスト
  6. 編集後記

1.のりこえねっとTV NO HATE TV第71回

 NO HATE TV 第71回 続ヘイト・ネイション - モラルが完全崩壊した「美しい国」?
https://youtu.be/w5Vdu_ckUGE
 誠実と倫理と道徳が完全崩壊した頽廃国家日本は、いったい何をどこで間違えてこうなったのか。
 先月につづき、もう少し深堀りします。ほかに川崎スラップ訴訟など。ゲストに李泳采さんをお迎えします。

<出演者>
◆李泳采(イ・ヨンチェ)恵泉女子大学教授
◆安田浩一(やすだ・こういち) ジャーナリスト。
◆野間易通(のま・やすみち) C.R.A.C.

【のりこえねっと】
公式サイト: http://www.norikoenet.org
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【NO HATE TV】
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2.反レイシズム情報

★集会・デモ・セミナー・上映会などのお知らせを掲載します。
HPのトップページにある『お問い合わせ』から 日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを300文字以内でお知らせ下さい。
https://norikoenet.jp/about_us/contact_us/

1)学習会|京都朝鮮学校襲撃事件とは何であったか-埼玉県朝鮮学校補助金停止問題を考えるもう一つの視点 

『ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件―〈ヘイトクライム〉に抗して』の著者、中村一成(いるそん)さんをお呼びし、「襲撃事件」への眼差しを、埼玉県でも10年が経とうとしている「朝鮮学校補助金停止問題」に向けることで、ヘイト規制から抜け落ちた「視点」を考える機会にしたいと思います。

日時:9月27日(金)18:30~20:30(18:15受付開始)
場所:埼玉会館 7階 7A会議室(浦和駅)
   〒330-8518 埼玉県さいたま市浦和区高砂3-1-4
   アクセス→ https://www.saf.or.jp/saitama/access/
内容:・講演:中村一成さん
・ゲストスピーカー:朝鮮大学校学生(事件当時、初級部5年生であった学生に、事件以来10年の思いをお話していただきます。)
参加費:無料
主催:誰もが共に生きる埼玉を目指し、埼玉朝鮮学校への補助金支給を求める有志の会(090-4291-5010)
お問い合わせ:tomoni.saitama@gmail.com
案内→ https://tomoni-saitama-koreanschool.org/2019/08/30/post-179/
チラシ→ https://tinyurl.com/y3w9tcfy

2)展示 私たちは『買われた』展


日時:9月28日(土)まで9:30~20:00(最終日17:00)
会場:八王子市クリエイトホール5階展示室(八王子駅)
入場料:1500円(前売1300円、高校生以下無料)
主催:八王子手をつなぐ女性の会(090-6147-1257)

3)コリアン・マイノリティ研究会第189回月例研究会

「大阪市立小中学校の民族学級の現状と課題―ダブルと多民族の子どもたちのふえる中で―」

講師:柳侑子(リュウユジャ・大阪市立舎利寺小学校民族講師)
日時:9月28日(土)18:00~20:00 終了後、懇親会
参加費:800円・会員600円・学生以下無料 【要予約】
会場:猪飼野セッパラム文庫
主催:コリアン・マイノリティ研究会(猪飼野セッパラム文庫内)
   https://sepparam-bunko.jimdo.com

4)新しい日韓関係を切り開くのは誰か


講師:矢野秀喜(強制連行・企業責任追及裁判全国ネットワーク)
内容:「韓国大法院判決って何」「元徴用工」問題とは?
日時:9月28日(土)18:00~20:00
場所:品川中小企業センター大講習室
呼びかけ団体:ZENKO南部・品川9条の会・平和・環境・人権しながわ
連絡先:(佐々木)090-2737-3069(佐々木)・090-6155-8997(北村)

5)【要予約】講演会「「文化」から読み解く韓国/日韓-韓流の歴史的意義と「嫌韓」」

日時:10月5日(土)14:00~16:00
場所:高麗博物館  東京都新宿区大久保1-12-1 第二韓国広場ビル7階
(1階ファミリーマート)
 地図→ https://kouraihakubutsukan.org/access/
講師:権容奭(クォン・ヨンソク)さん
 (一橋大学法学研究科准教授、国際・公共政策大学院兼任) 1970年ソウル生まれ。
専門は日本外交史、日韓関係史、東アジア国際関係史。
著書に『「韓流」と「日流」―文化から読み解く日韓新時代』(NHK出版、2010)、『岸政権期の「アジア外交」:「対米自主」と「アジア主義」の逆説』(国際書院、2008)ほか
参加費:1000円(入館料含) ※要予約
申込み方法:①Web申込み→下記のページの「参加申込み」をクリック。
 https://kouraihakubutsukan.org/event/2019kankokudorama/#item1
②電話・FAX・メール TEL 03-5272-3510 FAX 03-3207-0533
 E-mail kh@kouraihakubutsukan.org

6)ドキュメンタリー映画『まわり道~日本軍「慰安婦」とされたイ・オクソンさんの人生~』上映会


今こそ、「慰安婦」問題の真実を知ろう!向き合おう!
イ・オクソンさんご本人が参加!
日本初公開!ドキュメンタリー映画「まわり道」  池田恵理子さん(wam名誉館長)にもお話をいただきます。

日時:10月5日(土)14:00~17:00(開場13:30)
場所:エポックなかはら7F 大会議室 川崎市中原区上小田中6-22-5
 JR南武線「武蔵中原駅」前(連絡通路で直結)
 (渋谷から約25分 東横線(急行)で武蔵小杉乗換、1つ目)
 アクセス→ https://tinyurl.com/y6c2758t
内容:・ドキュメンタリー映画『まわり道』上映 (韓国/2019/76分 監督:イ・スンヒョン)
お話:池田恵理子さん(wam名誉館長)
資料代:800円(学生無料) チケットもあります。
※聴覚障がい者用ループ設備(要連絡)
※視覚障がい者用音声ガイドあり(要連絡)
※予約・チケットの方、優先
主催:川崎から日本軍「慰安婦」問題の解決を求める市民の会(求める会・川崎)
連絡先:080-3494-2411(木瀬)

7)朝鮮学校支援 ノレペ・ウリナラ東京公演


案内→ https://sites.google.com/view/urinara
韓国の民衆歌謡グループ「ノレペ・ウリナラ」が東京にやってきます。
 (「ノレ」とは、韓国・朝鮮の言葉で「歌」です) 
 ノレペ・ウリナラは、朝鮮学校の学生たちを少しでも励ましたいと、結成20周年に日本で公演を開きたいと思ったそうです。 みなさん!朝鮮学校への差別を知り、学生たちを支援しましょう。
 ノレペ・ウリナラ東京公演に来てください。 一緒に歌いましょう。ハムケ ピョンファ!(共に平和を!)

スペシャルゲスト: 中川五郎(Goro Nakagawa)
日時:10月8日(火)開場 18:00 開演 18:30
場所:かめあり リリオホール 東京都葛飾区亀有三丁目26番1号
アクセス→ https://www.k-mil.gr.jp/institution/access/lirio_access.html
チケット:前売 2,500円 当日 3,000円 学生 1,500円
主催:ノレぺ・ウリナラ東京公演実行委員会
問い合わせ・チケット申し込み先:
 ノレぺ・ウリナラ東京公演実行委員会
 メール:urinara20jp@gmail.com /FAX:03-5680-3017
※チケットのお申し込みは、メール、FAXでの受付となります。
 振込口座にご入金が確認でき次第、チケットを郵送にてお送りいたします。

8)wam第16回特別展『朝鮮人「慰安婦」の声をきく~日本の植民地支配責任を果たすために~』

展示期間: 2020年3月末 開催中
展示場所:アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18 AVACOビル 2F
地下鉄東西線「早稲田駅」から徒歩5分
地下鉄副都心線「西早稲田駅」2番出口から10分
地図→ https://wam-peace.org/about/access
TEL 03-3202-4633/FAX 03-3202-4634
E-mail wam@wam-peace.org
URL http://www.wam-peace.org/
開館時間:水~日 13:00~18:00/休館日:月・火・祝日・年末年始
入館料:18歳以上 500円 18歳未満 300円 小学生以下 無料
※障がいのある方の付添いは無料です。

3.ヘイト街宣・デモ 警報

★★ カウンター行動(抗議行動)される際は十分お気をつけ下さい。★★
★★ 経験が少ない方は、複数での参加をお勧めします。 ★★
★★ 無告知のヘイト街宣にご注意ください ★★

1)反グロ 遠藤修一 街宣

日時:9月26日(木)19:00~
場所:新宿駅東口アルタ前

2)日本第一党岡山県本部 デモ

日時:9月29日(日)15:00集合 15:30デモ出発
場所:東中山下公園周辺

3)日本第一党神奈川県本部 街頭演説

日時:10月5日(土)16:00~
場所:JR町田駅前

4)10月13日(日)日本第一党 移民反対デモ

日時:10月13日(日)
場所:吉祥寺 (出発地・ルート不明)井の頭公園?

#ヘイト行動情報
 もし街中で見かけたら、このタグをつけてツイートしてください。以下の情報があるとわかりやすいです。
  • 場所(駅・交差点名、目印の建物など)
  • 人数がわかる全景写真
  • 団体がわかる幟や弾幕の写真
  • 弁士の顔写真

4.新聞・雑誌記事・Webより

1)反日という言葉に、苦しめられている人たちがいる。「嫌韓煽動」報道にNPOが抗議

BuzzFeed9月12日

 悪化する日韓両政府の関係とともに、「嫌韓」をあおるような報道や出版が相次いだことを受け、マイノリティの人権保障などに取り組むNPOなどが9月12日、抗議声明を発表した。
https://www.buzzfeed.com/amphtml/kotahatachi/kenkan-0912?utm_source=dynamic&utm_campaign=bfsharetwitter&__twitter_impression=true

2)なぜいま?「反移民」に対し立ち上がった日系アメリカ人

NHK 9月13日

 日系人に対する差別の歴史は知識としては知っているつもりでしたが、こうした展示物を実際に見たとき、私は一種の不気味ささえ感じました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190913/amp/k10012077881000.html?__twitter_impression=true

3)(社説)嫌韓とメディア 反感あおる風潮を憂う

朝日新聞 9月16日

 ただ論議の礎には、あらゆる差別を排し、健全な対外関係を築く視座を揺るがせてはなるまい。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14179020.html

4)「朝鮮通信使は凶悪犯罪者集団」杉並区議、本会議で発言

朝日新聞 9月19日

 共産、立憲民主など複数の会派は、発言が「ヘイトスピーチだ」として区議会での対応を協議している。
https://www.asahi.com/amp/articles/ASM9L4DSLM9LUTIL01V.html?__twitter_impression=true

5)フェイクやヘイト排除仕組みを ネットの質に公取委員長

朝日新聞 9月19日

 公正取引委員会の杉本和行委員長は18日、「プラットフォーマー」と呼ばれる巨大IT企業が、フェイクニュースや差別的な書き込みを排除する仕組みをつくるべきだ、との考えを明らかにした。
https://www.asahi.com/amp/articles/ASM9L62CSM9LUTIL06G.html?__twitter_impression=true

6)〈取材ノート〉「自由」の尊重

朝鮮新報 9月20日

 日曜の昼下がり、この日も排外主義者たちは、警察に守られながらヘイトスピーチの「自由」を得ていた。
http://chosonsinbo.com/jp/2019/09/hj190920/

7)フェイスブックが「ヘイト投稿」根絶に向け監視委員会を設立

Forbes JAPAN 9月20日

 米国内でのテロ活動の大半は、過激なイスラム思想ではなく白人至上主義を背景としたものだ。
https://forbesjapan.com/articles/detail/29773/1/1/1

8)アイヌ「先住民否定」日本会議が講演会 札幌市施設で開催へ 抗議相次ぐ

毎日新聞 9月20日

 主催者によると「アイヌ利権」につながるとする国のアイヌ政策への批判も語られる見通しで、道本部のホームページに講演会のテーマなどが掲載された後から、アイヌ民族差別への懸念や抗議が市に相次いでいる。
https://mainichi.jp/articles/20190920/k00/00m/040/275000c

9)日本政府の朝鮮学校差別70年、涙に濡れた「4・24」(1)

中央新報 9月20日

 1945年解放直後、日本に残った朝鮮の人々がウリマル・ウリクル(朝鮮語や朝鮮の文字)を忘れまいと設立した朝鮮学校を日本政府は激しく弾圧した。
https://s.japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=257824

10)日本政府の朝鮮学校差別70年、涙に濡れた「4・24」(2)

中央新報 9月20日

 朴監督は「今でも私たち同胞と良心的な日本人が朝鮮学校の差別に対抗した闘争を継続している」としながら「共にしてくれる人が1人でも増えることを希望して映画を作った」と話した。
https://s.japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=257825

11)朝鮮人犠牲者追悼のウラで行われた「虐殺を否定する」慰霊祭

日刊ゲンダイ 9月21日

 「慰霊祭」の参加者は約30名。これまでハーケンクロイツや旭日旗を掲げて外国人排斥デモを主催した者など、ヘイトデモではおなじみの面々も含まれる。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67331

5)のりこえねっとTV NO HATE TV第70回「旭日旗はなぜだめか」

https://youtu.be/YQ9ERYIgcOg

千葉の台風15号による被害

 昨日くらいから千葉の台風被害が堰を切ったようにSNSで出始めたが、全く報道されずに、マスメディアも政府も全く無視して組閣に関することばかり、と野間さんが言います。

 僕も千葉ですがなんとか通電してて、でも被害を受けた地元は「置き去り感」を多くの人が感じたのではないか、と安田さん。

 あまりにも政府の動きが悪い。困っている人をわざと無視している?無視した方が強く見えると。きのうもテレビは組閣の話題ばかりで、ネットでは千葉の方から悲鳴が。国全体の運営が今おかしい、と野間さんが言います。問題のあるヤツばかり組閣で入れて、わざと嫌がらせ、マウンティングでは。まともな人間が一人もいない。ネトウヨ政権で災害は無視、福祉切り捨て、アメリカにはこびへつらう、これでも支持されるんだからやめられない、みんないつになったら怒るの? すべては歴史修正主義、歴史否認、教育ですね。

 ヘイトスピーチはハードルが下がってきている。どんどん壊しまくっていくことによって、世の中のハードルが下がっていくことが怖い。台風被害に便乗してまた朝鮮人が井戸に毒、みたいな文言が流布されている。冗談じゃない、許しがたい。これに慣れきってはいけない。ちゃんと主張しなければ、と安田さん。

 千葉の台風被害に関する情報はツイッター、@Bayfm78MHs @chiba3ch が役に立ちます、と野間さんが紹介します。

「ゴゴスマ打ち切れ CBCはヘイト番組放送するな」

 8月31日に名古屋と東京で同時に行動をした。名古屋はv本社前。東京は最初CBC東京支社前から、TBSに移動。支社前で抗議声明文を読み上げ警備員に手渡しました、と野間さん。

 名古屋本社で行動に参加した安田さんは、テレビの当事者はわかっていない、表現の自由におとしめてはいけない。この時点で恐怖を感じている人に対する想像力がなく、いまだに繰り返されていることを厳しく追及しなければいけない。なんで理解できないのか不思議、と怒ります。

 支社の中まで入れず警備員と押し問答。ネトウヨは中に入れてくれて撮影までさせてくれるのになんで。なめてかかってる。30日にアナウンサーがテキトーな謝罪、9月5日に東国原がいい加減な謝罪。大人がこういうモラルのない道徳も正義もないことをやっているから国が壊れるのはわけない、と野間さん。ほとぼりが冷めたと思ってるかもですが、継続的に(行動を)たぶんやります。

(ヘイトのピラミッドの図を示しながら)
 現在ゴゴスマだけでなく、すべてのワイドショーがここ、下から2番目、今異常事態であるということに慣れちゃだめですね、と野間さん。

腐った週刊ポスト

 韓国ネタしかないのかよ、と安田さん。雑誌は企画が大事、取材なんて誰でもできるから。緊張感の中で仕事してない。これはスキャンダルではない。弱いところ、叩きやすいところを狙う。

 もう文化的に完全に終了したモノという感じ、と野間さんが笑います。マルコポールから来た流れが今こうなってる。これのどこが悪いっていう話をすること自体がアホらしい。小学館といえば「サピオ」。嫌韓ヘイト雑誌。ポストもいつもやってることが急に炎上してびっくりでしょう(笑)

 「真の日韓友好」と最初に言ったのは櫻井誠。差別するのだけやめてくれればいいのに。その後文春が出してきたのが「日韓断絶」。「日韓断交」って書きたかった?
戦時中大本営は本当のことを発表していたのが、記者からもっと、と煽られてどんどん威勢のいいことを書くようになったと。それは我々が知っておかないと。特に左派の人が。強大なファシスト政権に民衆が押さえつけられて言論の自由が奪われたと思っている人がまだいるけれどそうではないのでは、と思っている。民衆が戦争を望んだし、共依存的な関係だったのでは。必ずしも一方的にだまされたのではない。強いられたのではなく自ら望んでそういうことをやっていたと思ってる、と野間さんが語ります。そういう国民だったということを踏まえると、国民が望んでいることなのでは。それに合わせてマスコミも繰り出してきているのでは。

  国が「やめろ」と言ったことはない。「やれ」といったことはあっても。圧力なんてないです。圧力あるとすれば、目の前にいるデスク、上司、広告代理店です。黙ってても勝手に転んでくれるから、と安田さん。

 ポストも役員レベルからだったと。今メディア全員死んでます、と野間さんも言います。

旭日旗はなぜだめか

 8月22日に大韓体育会が東京オリンピック・パラリンピック組織委員会に対し、旭日旗の持ち込み禁止を要求。9月3日に日本側組織委員会は「どのような政治的意味も含まれていない。そのため禁止品目とは見なさない」と返答。

 (C.R.A.C.が英語で発信したツイートに対し)さまざまな返信が。表現の自由である、歴史的、文化的な旗であるというサイト、意見。K-POPのバックにも、北朝鮮も使っているではないか、など。最近では旭日旗に文句言ってるのは韓国だけでは?という意見。あと、大政翼賛会の旗に相当するものである、という意見。大政翼賛会旗、初めて見ました(笑)。ありとあらゆる屁理屈とネタ探しのパワーはすごいな、感心しちゃうと野間さんが笑います。

 FIFAでは挑発的行為の禁止ということで禁止されている。もともと陸軍旗、その後日本艦隊旗として採用、軍事証票として用いられてきたと同時に、アジア諸国に 歴史的な苦痛を思い起こさせるアイコンであるということを理解しなければいけないのでは、と安田さんが語ります。侵略のアイコンとして認知している人は当然いる、と思う。

 なんで海上自衛隊に残っちゃったのか。きっぱりやめておくべきだった、と野間さん。旭日旗の意匠自体は昔からあり、大漁旗もそうだし、70年台もあまり問題にならなかった。横尾忠則などサブカルチャーの中に頻繁に出てきたけれど文脈が全然違う。旭日旗を正当化するサイトがあり、ありとあらゆる理由が書いてある。昔からの伝統的に使われている意匠であり、世界各国でも似たような意匠があるんだから問題ないんだと。じゃ朝日新聞の旗をオリンピックで振れよと。でもそいつら絶対降りたくないでしょう。それをなぜ逆に考えられないのか。平和の祭典オリンピックに軍旗をなんで持ち込むのか、という話。

 なんで旭日旗を使いたいのか。相手を貶めるためにではないか、と安田さん。

 オリンピックをボイコットすべきではないかと(ツイッターに)書いた、と野間さん。初のファシストオリンピックになる。そういう見方ができるのでは?

 嫌だやめてくれ苦痛だ、と言っている相手に対しての挑発と攻撃以外の何物でもない、おもてなしでもなんでもないと安田さん。

 5月31日付け外務省サイトを見ると、旭日旗の説明があり、「旭日旗は日本文化の一部です」「世界各国で使われています」と。サイトは同じ人たちが作っているのでは。ネトウヨと同じです。

 昭和以前にどう使われていたか言ってもしょうがない。それ以降の使われ方が問題なんだから。ハーケンクロイツだっておめでたい意匠だった。あくまでも日本の軍旗としてのものがダメなんだということを外したらよろしくないと思う、と野間さん。たぶんこのままいくでしょうから、現場で問題が起きるでしょう。

 旭日旗を振りたい、挑発したいそれ以上の意味を読み取ることはできない。オリンピックにふさわしいものだとは思えません、と安田さんが言います。
(まとめ・文責:のりこえねっと事務局)

6.編集後記

 のりこえ祭りの当日は強風の中、別のアクションの帰り、という方もおられたり、東北から、長野から、またまたドイツからといろんな方のお話が聞けた貴重な機会となりました。辛淑玉共同代表もスカイプで元気なコメントをくれました。それぞれの持ち場でそれぞれの闘いを地道にやっていかねば、と皆さんの顏を見ながら再度心に刻みます。まだまだ裁判も続きます。ヘイトデモもなくなりません。今後も一歩ずつ、少しずつでも前に向かって進みましょう。(お)
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