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■■■■■ -ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
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■■■ のりこえねっと通信0211号2019年7月10日発行
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■ ◆転送歓迎◆
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★配信専用アドレス[ mailmag@norikoenet.jp ]よりお送りしております。

賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま。
じとじと雨が続く肌寒い日が続いています。いかがお過ごしですか。
いよいよ参院選が公示されました。ヘイトスピーチ・レイシズムを少しでも減らす力となり得る人物に、みなさまの貴重な1票を投じてくださいね。

 そのために、本日10日午後8時からは、NO HATE TV 第66回「参院選反ヘイト候補」。反ヘイトの観点から投票するには誰がいいか、主な候補者をリストアップしてご紹介。
 また、神原元弁護士をゲストに、川崎の罰則付き条例案について詳細な解説をいただきます。
是非ご覧ください。



<今号の目次>
  1. 7月10日のりこえねっとTV「NO HATE TV」のお知らせ
  2. 反レイシズム情報
  3. ヘイト街宣・デモ警報
  4. 新聞・雑誌記事・Webより
  5. 6月26日放送のりこえねっとTVダイジェスト
  6. 編集後記

1. のりこえねっとTV NO HATE TV 第66回「参院選反ヘイト候補」

https://youtu.be/SeONrj2psYI

 反ヘイトの観点から投票するには誰がいいか、主な候補者をリストアップして紹介します。
 また、神原元弁護士を迎え、川崎の罰則付き条例案について、詳細な解説を。

<出演者>
◆安田浩一(やすだ・こういち) ジャーナリスト。
◆野間易通(のま・やすみち) C.R.A.C.

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2.反レイシズム情報

★集会・デモ・セミナー・上映会などのお知らせを掲載します。
HPのトップページにある『お問い合わせ』から 日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを300文字以内でお知らせ下さい。
https://norikoenet.jp/about_us/contact_us/

1)入管問題調査会 定例会 

「元入国管理局職員の体験談:私が入国管理局を辞めた理由」

報告者:入管問題救援センター 木下洋一氏
日時:7月12日(金) 19:00〜21:00
会場:首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス  D, E会議室
  東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル12階 TEL:03-5294-0250
主催:入管問題調査会
参加費:無料

2)シンポ「さよならマスメディア」


講師:渡辺周さん(ワセダクロニクル編集長)・植村隆さん(「週刊金曜日」発行人)
日時:7月12日(金)18:30~20:10
場所:早稲田大学 早稲田キャンパス 3号館 601(地下鉄早稲田駅)
    地図→ https://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus
参加費:無料

主催:イベント企画サークルqoon
連絡先:Mail : qoonwaseda@gmail.com

3)日朝関係史講座30周年記念 & 三・一独立運動100周年記念 特別企画

「世紀を越えて、三・一独立運動を記憶する」(同志社大学)

日時:7月13日(土)13:30開場 14:00~
場所:同志社大学 今出川キャンパス 弘風館 二階 K25教室
    地下鉄「今出川駅」から徒歩1分/京阪「出町柳駅」から徒歩15分
    地図→ https://tinyurl.com/y3fduj27
    キャンパスマップ→ https://tinyurl.com/yyn5wbgy
総合テーマ:「3.1独立運動から100年 いま、日朝関係は」
講師:愼蒼宇さん(法政大学教員)/鄭栄桓さん(明治学院大学教員)
参加費:無料
主催:同志社大学KOREA文化研究会
連絡先:doshisha_koribun@yahoo.com

4)《要・申し込み》 『私たちにはことばが必要だ』翻訳家トークイベント(東京・早稲田)


 2018年、韓国では「私たちはもう泣き寝入りはしない」と女性たちが#MeToo, #WithYou の声をあげはじめました。『私たちにはことばが必要だ~フェミニストは黙らない』は、著者イ・ミンギョンさんが江南駅女性殺害事件を契機に「これまでの私ではいられない」と出版した本です。
 この本の翻訳に携わったすんみさんと小山内園子さんをお招きして韓国の女性たちの今を語っていただきます。(略)

対談:すんみさん、小山内園子さん(翻訳家)
司会:梁・永山聡子さん(早稲田大学他非常勤講師)
日時:7月13日(土)18:30~20:30
会場:早稲田奉仕園内 リバティ・ホール
参加費:一般1000円、学生500円(定員80名)
申込:ウェブサイトのお申し込みフォームからお願いいたします。(定員になり次第締切)
https://www.hoshien.or.jp/program/manabiya/studyhall/vol31.html

5)「『フィリピン人一家』へのヘイトデモから10年。

    議会を浸蝕する差別主義・レイシズムを許すな!」7.14集会

講演:明戸隆浩さん(社会学者 社会思想、多文化社会論)
    石橋学さん(ジャーナリスト 神奈川新聞記者)
日時: 7月14日(日)17:45開場 18:00開始
会場:文京区民センター 2A(都営三田線・大江戸線「春日駅A2出口」徒歩2分、東京メトロ丸ノ内線「後楽園駅4b出口」徒歩5分東京メトロ南北線「後楽園駅6番出口」徒歩5分、JR水道橋駅東口徒歩15分
資料代:500円
主催:差別・排外主義に反対する連絡会

6)「となりの宋さん」写真展(7/14~7/21)& 7/18イベント

《「オレの心は負けてない」上映+梁澄子(ヤン・チンジャ)さんトーク》(なかのZERO)
案内→ http://www.labornetjp.org/news/2019/1560763176267staff01

 宋神道(ソン・シンド)さんは16歳の時に騙されて中国に連れていかれ7年もの間「慰安婦」にされ、戦後、宮城県女川町で東北大震災直後まで暮らしました。
 1993年4月、東京地裁に提訴した在日の「慰安婦」裁判はたったの一人の原告として闘いました。
 そんな宋さんのことを知ってほしい、そして一緒に平和を願う仲間になれたらと思います。

日時:7月14日(日)~21日(日) 平日13:00~20:00、土・日11:00~20:00 (最終日は16:00まで)
場所:なかのZERO本館 展示ギャラリー (東京都中野区中野2丁目9-7)
    https://www.nicesacademia.jp/zero/access/

各種イベント:
イベント① 《教科書には載っていない世代が語り合う日本軍「慰安婦」問題》
日時:7月14日(日) 14:00~16:00
場所:なかのZERO西館 学習室1
内容:日本に住む若者が今こそ学ばなければ いけない日本軍性奴隷=「慰安婦」問題とは、どんなものなのか。歴史の授業で学ぶことができなかったこの問題について、20代が真剣に語り合います。

イベント② 《「オレの心は負けてない」上映+梁澄子(ヤン・チンジャ)さんトーク》
日時:7月18日(木) 19:00~21:00
場所:なかのZERO本館 視聴覚ホール
内容:ドキュメンタリー映画『オレの心は負けてない』を上映。上映後には、日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表の梁澄子さんによるトークイベントも行います。

イベント③ 《在日朝鮮人カメラマンとして記録する意義》
日時:7月20日(土) 18:30~20:30
場所:なかのZERO西館 学習室4
内容:朝鮮新報写真部の盧琴順(ロ・クムスン)さんは、写真を通して人々の生活について社会に発信し続けています。写真記者として、在日朝鮮人女性として、植民地政策の被害者子孫としてお話しいただきます。

イベント④ 《世代を繋いで 石川優実・川田文子トークセッション》
日時:7月21日(日) 14:00~16:00
場所:なかのZERO西館 学習室1
内容:グラビア女優・ライターの石川優実さんとノンフィクション作家の川田文子さんが日本軍「慰安婦」問題について語り、新たな世代が担っていくべき「課題」について考えます。

イベント⑤ 《ギャラリートーク》
日時:7月15日(月)~7月19日(金)
場所:写真展会場
内容:写真展会場に作家の方々や運営委員のメンバーがいるのでいつでもお話できます。

7)「日本植民地主義の現在 先住民遺骨問題を手がかりに」


お話: 前田朗さん
日時:7月20日(土)13:30~16:30
会場:ココネリ3Fホール(西部練馬駅北口隣接)
参加費:700円
主催: 東アジア近現代史セミナー実行委 email:watanabeyosuke@hotmail.com

8)知っていますか ヘイトスピーチ解消法~わたしたちの街でできること~


 ヘイトスピーチ解消法、この法律の施行を受けて、各地の自治体で制定されつつある規制条例などの取り組みについて勉強することから始めようと考え、下記の学習会を企画いたしました。

お話:「ヘイトスピーチ解消法施行3年-現状と課題」
講師:師岡康子さん(弁護士)
日時:7月25日(木)開場18:00 開会18:30
会場:練馬区役所 地下多目的会議室(練馬区豊玉北6-12-1練馬区役所本庁舎アトリウム地下)
  西武池袋線・都営大江戸線・東京メトロ有楽町線「練馬駅」下車徒歩5分
  地図→ https://tinyurl.com/y5bz55dw
資料費:500円
主催:ヘイトスピーチ許さない・練馬
連絡先:池田 090-5208-5803/柏木 090-8311-6678/山本 070-5578-9445

3.ヘイト街宣・デモ 警報

★★ カウンター行動(抗議行動)される際は十分お気をつけ下さい。★★
★★ 経験が少ない方は、複数での参加をお勧めします。 ★★
★★ 無告知のヘイト街宣にご注意ください ★★★

1)桜井誠後援会

日時:7月14日(日)13:00~
場所:高知市内

2)遠藤修一 反グロ街宣

日時:7月25日(木)19:00~
場所:新宿駅東口アルタ前

3)桜井誠後援会

日時7月28日(日)
場所:新潟市内

#ヘイト行動情報
 もし街中で見かけたら、このタグをつけてツイートしてください。以下の情報があるとわかりやすいです。
  • 場所(駅・交差点名、目印の建物など)
  • 人数がわかる全景写真
  • 団体がわかる幟や弾幕の写真
  • 弁士の顔写真

4.新聞・雑誌記事・Webより

1)ヘイトスピーチに「罰則付き条例」相模原市も目指す

NHK 6月28日

 ヘイトスピーチなどの差別的な言動を禁じるため、川崎市が全国で初めて罰金を科すことを盛り込んだ条例の素案を示したことを受け、相模原市の本村賢太郎市長は「罰則も含め厳しい形をとりたい」と述べ、川崎市に続き罰則付きの条例の制定を目指す考えを示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190628/k10011973681000.html

2)「Facebookの白人至上主義対策は限定的」と監査チームが報告

TechCrunch 7月2日

 米国自由人権協会ワシントン支部の前ディレクターであるLaura Murphy(ローラ・マーフィ)氏による、Facebook(フェイスブック)の市民権に関する取り組みを監査した2回目のレポートが発表された。
https://jp.techcrunch.com/2019/07/02/2019-06-30-facebook-civil-rights-audit-says-white-supremacy-policy-is-too-narrow/

3)人種差別的なツイートの数とヘイトクライムの数に相関関係、ニューヨーク大学が調査

BUSSINESS INSUDER 7月3日

 研究によると、アメリカの100都市において人種に起因する現実のヘイトクライム(憎悪犯罪)とツイッターに投稿された人種差別的なメッセージの量の間に相関関係があることが明らかになった。
https://www.businessinsider.jp/post-193550

4)政治家のツイートに警告表示 脅迫、煽り、ヘイトなど ツイッター新ポリシー

NewsSphere 7月4日

 ツイッターを使って他人を脅したり、暴言を吐いたりしている大統領や世界のリーダー、政界の有名人は、自身のツイートに警告表示が付けられて注意を受けるかもしれない。
https://newsphere.jp/business/20190704-2/

5)ヘイト罰則は「英断」条例の意義学ぶ集会 川崎

神奈川新聞 7月5日

 集会では、素案の内容を神原元弁護士が「差別をこれほど幅広く禁止した条例は例がない。ヘイトスピーチをやらせる団体も罰則の対象にしており、先駆的で実効性も期待できる」と解説。
https://www.kanaloco.jp/article/entry-179631.html#prettyPhoto

6)仏議会、ネット上のヘイト投稿規制を法制化へ

日本経済新聞 7月5日

 フランス議会は4日、インターネット上のヘイトスピーチ(憎悪表現)の規制を法制化することを決めた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46990250V00C19A7EAF000/

7)FOXニュースとツイッター、危険なのはどっち?

NEWSWEEK 7月5日

 ソーシャルメディアの破壊力は「不寛容とヘイトのネットワーク」と化したFOXニュースとは別次元で社会に有害
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/07/fox-2_2.php

8)ヘイト街宣禁止に 朝鮮学校中傷の活動家 東京地裁

神奈川新聞 7月6日

 街宣は北朝鮮や在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)への批判を口実に「スパイ学校」「朝鮮人をたたき殺せ」などとヘイトスピーチを伴ってなされており、代理人の李春熙弁護士は「政治活動を装っても無関係な生徒に恐怖を与える行為は許されないと判断された」と評価した。
https://www.kanaloco.jp/article/entry-179857.html#prettyPhoto

9)差別根絶条例「自信持って提案」 川崎市長

神奈川新聞 7月6日

 川崎市の福田紀彦市長は5日の定例会見で、市議会に示した差別根絶条例の素案について、「全会一致での成立を目指し、しっかり説明していきたい」と決意を述べた。
https://www.kanaloco.jp/article/entry-179853.html

5.6月26日放送 のりこえねっとTV ダイジェスト

NO HATE TV第65回「ヘイトスピーチに罰金!? 川崎市の試み」

https://youtu.be/2oUOBtuJ8Qs

植村裁判(東京)不当判決

 植村さん個人の裁判というよりメディアの在り方であり本当の敵は誰かということ。文芸春秋、西岡力が被告だが、慰安婦問題に言及するとどうなるのか、家族まで脅迫されるような脅迫を呼び込むものはいったいなんなのか。ヘイトの空気と向き合わざるを得なくなったと安田さんが話します。

 裁判は原告が植村隆。
 請求は、「捏造記事」は名誉棄損、損害賠償2750万円を支払え。
 判決は、西岡の名誉棄損は認めるが、公益性により請求は棄却 というもの。

 「捏造記者」と書いたことは真実もしくは真実相当性があるということで免責。
  1. 植村さんが、金学順さんがキーセンの養成学校に行っていたことを「知っていたのにわざと書かなかった」こと。
  2. 義母の裁判を有利にするためにこの記事を書いたこと。
  3. 金学順さんは、自分は強制連行と言っていないのに植村さんが「強制連行」という表現を使ったこと。
 裁判長は原克也さん。ウヨってます、と安田さん。前々から言われていた。怒ってはいるけれども予想はしていた判決。1も2も何の証拠もない。裁判所は「推論として一定の合理性がある」と(笑)。3は挺身隊の名前で連行されたのに、強制連行と書いたのは真実だろう(だから植村さんが間違いだと)と。裁判官の思想が色濃く出た判決。

 弁護団抗議声明では、この裁判長は、去年の11月に結審した後2月に突然弁論を再開して無理やり結審を延期。当初から植村敗訴を予測していたが、証拠が不足していたから朝日新聞の第三者委員会の報告書を引用したのでは、と言う。判決にもふんだんに引用・援用されている。予断に基づいた判決であり近代司法の根本原則を踏みにじるものであるとまで言っています。当然控訴すると思います。札幌も控訴しています。

 植村さんも、一個人とではなく巨大な敵と闘っている。デモクラシーの根幹が問われていると言っている。小林節さんは、裁判は法を通じて正義を守るもの。日本でこんなものがまかり通ってしまったら日本人やめたくなる、とおっしゃっていた。

ファッショセンターしまむら

 しまむらで1日限定で高須克哉グッズを販売。経営状態が悪いの?前にナチスのペンダントの事件もあった。人類に対する挑戦?と野間さんが笑います。

ヘイト病院 熊本総合病院

 HPが「go.jp」ガバメントドメイン。昔で言うところの国立病院。島田院長が2006年ころからヘイトコラムを書いている。すでにヘイトのところだけ消しているがこれはダメでしょう、と野間さん。

 命を預ける医者従事者がヘイト的発言はあってはならない、と安田さん。

 クビにすべき、こっそり決して終わりはよくない。ダメだと言っていかないと、本腰を入れて粉砕していかないといけないと野間さん。

今治タオルと技能実習生

 NHK「ノーナレ」で放映されてすごい反響で炎上中。ベトナムからの技能実習生が今治のタオル工場で低賃金でひどい待遇を受けている様子が放映された。

  今治のタオルはすげえ、日本すげえと語られるが働いてるのはほとんど外国人実習生。日本人は社長だけ。とちおとめも広島の牡蠣も茨城の大葉も北海道の水産加工の現場の人もほとんどは外国人実習生。ほとんど外国人によって支えられている。ならばきちんと労働者として、人間として認めないとおかしい。犯罪だと思う、と安田さんが怒ります。

 今治タオルの組合から声明が出て、当組合員ではない、と。組合会社の下請け工場だと。2月にバリバラですでに放映されている。対応が遅かったのでは、と野間さんが言います。

 取材した中小企業のアパレルは廃業するか海外移転するかと選択を迫られた時に手を差し伸べたのが技能実習生のブローカー。90年代末。岐阜とか愛知。それでどうにか「国産」のものが流通していたんですと安田さん。

 JAPANブランドの支援事業があって今治タオルも。地域ぐるみ、国会ぐるみでやったと。政策がらみということ、と野間さん。2006年からです。さっきのヘイト熊本病院のコラムも2006年から。この10年くらいヘイトが醸成されたと言える。日本すごい番組ばかり。ありとあらゆる意味でクズ国民、と言います。

入管でまた死亡者 大村入管でナイジェリア人男性が死亡

 大村入管で40代のナイジェリア人男性が亡くなったのですが、入管側は死因を答えない。支援のハンストが始まったようです。牛久ではすでに40日以上前からやっている人がいるとか。命を懸けて抗議するしかない状況、と野間さんが言います。

 収容中の死亡事故はよくある。発表されないこともよくある、と安田さん。牛久で2年前カメルーン人の収容者が腹痛を訴えても放置、死亡した。不手際以外の何ものでもない、犯罪に等しい、と怒りを込めます。

 夜から痛みを訴えて床をのた打ち回り、朝方動かなくなった様子はずっとモニターで見ていたはず。朝、亡くなっていると。今裁判中です。おかしいですよね、と野間さん。

 日本にあるのは治安政策であって外国人政策はない、と安田さん。入管は戦前は内務省、今は法務省の管轄で外国人の人権を考えるとか共生を考えるという発想はまるでない。管理して治安を守り収容施設にぶちこむ以外に外国人政策は機能してこなかった、と語ります。

 野間さんが入管での死亡事案票を示しながら、この12年で入管施設で14人もの人が亡くなる死亡事案が起きています。3月にチョラク・メメットさんが病気で救急車を呼んだのに入管に入れなかったという事件があった.チョラクさん仮放免になりました。死んでしまう、と訴えたのに、入管職員は「まだ死んでないじゃないか」と言ったと。

 出稼ぎとして、移民として認めず、労働者ではなく労働力としてしか見ていない、非人間的な、非人道的な行為も当たり前になってしまっていると安田さん。

 理念、正義、モラル、倫理を国民が持ち合わせてない感じがする、と野間さん。今治市の件もEテレでやってる時は放ったらかしで、NHK 1チャンネルでやったら大炎上であわてて声明を出すとか。みんな知ってるだろうに。

ヘイトスピーチに罰金!? 川崎市の試み

 科料じゃない。観音寺市に公園条例があって5万円の科料、という条例がありますが、と安田さん。

 川崎市「差別のない人権尊重のまちづくり条例(仮称)の素案によると、50万円以下の罰金刑、1回目=勧告、2回目=命令、3回目=指名や団体名の公表・市が検察庁か警察に告発 という仕組みになっています。
スリーアウトルールです、と野間さん。

 当事者からいうと悲願です、と安田さん。警察も区も市もなにもできなかったけれど。ヘイトに対して有効な策を、ということでシングルイッシューに。オール川崎の力です。

 有田芳生さんのコメントを聴きます。
 ヘイトスピーチ解消法の推進力になったのは参議院法務委員会メンバーが桜本に視察に行ってそこで1世の痛切な思いを聞いたことによってメンバーの心が一致した。
フレディ・みかこさんの「思想はストリートに落ちている」「思想は路上から生まれて発展していった」のが川崎だと思います。川崎モデルを確実に実現させ全国に広げていくことが私たちの課題です

パブリックコメントの受付が7月8日から始まりますので、次回7月10日のNO HATE TV で集中的に解説します。
(まとめ・文責:のりこえねっと事務局)

6.編集後記

 川崎市が全国に先駆けて罰則付きのヘイト禁止条例を、早ければ年内に制定する運びとなりました。福田市長見直しました! 8日から、もうパブリックコメントの受付が始まっています。メール・ファクス・郵送・持参で市へ意見をお送りください。
http://www.city.kawasaki.jp/templates/pubcom/250/0000108585.html
https://sc.city.kawasaki.jp/multiform/multiform.php?form_id=3851&_ga=2.242977931.820711134.1562676665-550781866.1562676665
 一人何通、何回でも可能です。
 ヘイトは犯罪です。(お)
★メールアドレスのご変更、配信停止、お問い合わせ等は下記フォームよりご連絡下さい。
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