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■■■■■ -ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
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■■■ のりこえねっと通信0218号 2019年10月23日発行
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■ ◆転送歓迎◆
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 賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま。
台風15号に続き19号が大変な傷跡を残しました。列島の各地で膨大な数の河川の氾濫、浸水、停電、崖崩など。想像を絶する大雨で甚大な被害を被った被災者の方々にお見舞いを申し上げます。

 さて、本日23日午後8時に予定しておりました、NO HATE TV 第73回
「なぜホームレスは避難所に入れてもらえなかったか」は、諸般の事情により来週30日(水)午後8時からに延期させていただきます。楽しみにされている皆様には申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

<今号の目次>
  1. 反レイシズム情報
  2. ヘイト街宣・デモ警報
  3. 新聞・雑誌記事・Webより
  4. 10月8日放送のりこえねっとTVダイジェスト
  5. 編集後記

1.反レイシズム情報

★集会・デモ・セミナー・上映会などのお知らせを掲載します。
 HPのトップページにある『お問い合わせ』から 日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを300文字以内でお知らせ下さい。
https://norikoenet.jp/about_us/contact_us/

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1)韓国・沖縄民衆と連帯し、安倍を倒そう!10・25新宿デモ

 「安倍NO!」の声をあげる韓国民衆に連帯し、強権と腐敗、隠蔽、格差拡大で社会を壊してきた安倍政権の打倒へたち上がりましょう!
 歴史の修正・植民地支配の正当化許さず! 韓国の人々と連帯しよう!

日時:10月25日(金)18:30集合19:00デモ出発。
場所:新宿東口・アルタ前広場。
呼びかけ:アジア共同行動日本連絡会議(AWC)/沖縄文化講座/労働運動活動者評議会/日韓民衆連帯委員会/戦争法廃止・安倍たおせ!反戦実行委員会
連絡先:090・6481・6713(松平)

2)憲法学習会「日韓の歴史と日本軍慰安婦問題 在日コリアン、朝鮮学校、徴用工、そしてアジアの平和」

日時:10月25日(金)18:30~20:30
場所:梅丘パークホール(小田急線梅ヶ丘駅)
   〒156-0043 東京都世田谷区松原6-4-1
   アクセス→ https://www.setagaya.co.jp/kuminkaikan/umegaoka/access.html
講師:梁澄子(ヤン・チンジャ)さん
参加費:カンパ
主催:生かそう憲法!今こそ9条を!世田谷の会(03-3418-3341)

3)なぜ悪化したの?日本と韓国の関係 内田雅敏さんのお話を聞く練馬の夕べ


日時:10月26日(土)18:30開場/18:45分開会 
場所:Coconeri 3階 区民・産業プラザ研修室1
   東京都練馬区練馬1-17-1
   西武池袋線・都営大江戸線「練馬駅」下車 北口出口からすぐ
   地図→ http://coconeri.jp/access.html
講師:内田雅敏さん
資料代:500円
主催:憲法骨抜きNO!ねりま/戦争に協力しない!させない!練馬アクション
連絡先:090-8311-6678(柏木)090-5208-5803(池田)

4)キボタネツアー2019 Autumn 報告会


 「慰安婦」問題から目を背け続け、次世代に性暴力問題、歴史問題を届けてこなかった日本社会で、「なぜ韓国では『慰安婦』問題がまだ問題なのか」「日韓の合意は何だったのか」「そもそも『慰安婦』問題はなんなのか?」
 キボタネが最も大切にしている日韓若者の交流、そして韓国への学びの旅を体験した若者たちの報告会を行います。

日時:10月26日(土)15:00~17:00(開場14:30)
場所:早稲田大学戸山キャンパス32号325教室
主催:一般社団法人希望のたね基金
共催:戦時性暴力研究会
資料代:1,000円(学生無料)
問い合わせ:e-mail:info@kibotane.org
https://www.facebook.com/events/2413334392055013/?active_tab=about
https://00m.in/V43TN

5)「女性・戦争・人権」学会大会2019年度大会


日時:10月27日(日)10:00~
会場:同志社大学 烏丸キャンパス 志高館1階
参加費:会員無料、一般1,000円、学生/正規労働者以外500円

・スケジュール
10:00~11:00 自由論題
 「戦時性暴力を裁く――国際刑事裁判所における裁判動向」
 報告者:前田朗さん(東京造形大学)
 討論者:秋林こずえさん(同志社大学)
11:30~12:30 総会
12:30~13:30 ランチ休憩
13:30~17:30 シンポジウム
「学問の自由と政治―フェミニズム・バッシングの歴史と現在」
  パネリスト:能川元一さん(神戸学院大学)/ 牟田和恵さん(大阪大学)/矢野久美子さん(フェリス女学院大学)
  討論者:倉橋耕平さん(立命館大学)

6)差別・排外主義を許すな!10.27新宿ACTION―安倍政権の韓国叩きはおかしいぞ!


日時:10月27日(日)14:00 集合 15:00~デモ
場所:新宿駅東口アルタ前広場
呼びかけ:差別・排外主義に反対する連絡会 riteihyo@gmail.com

7)反貧困ネットワーク「国会議員との対話集会 どうする日本の貧困問題」


日時:10月29日(火)17:00~19:30(16:30開場)
会場:衆議院第二議員会館第1会議室

プログラム:
① 各政党国会議員からの「どうする貧困格差」に関する政策報告
② 「反貧困ネットワークからのコメントと私たちからの政策提言」
  宇都宮健児(反貧困ネットワーク代表世話人)

参加者との討論:
  • 社会保障(生活保護・生活困窮者自立支援)
  • 税制(消費税10%問題・公正な税制改革)
  • 居住福祉(公的住宅・住宅補助・住宅確保要配慮者対策・住宅セーフティーネット法)
  • 労働(最低賃金・非正規労働と正規化・外国人労働者)
  • 若者、奨学金・子どもの貧困・母子世帯
  • 障がい者への「合理的配慮」と権利保障
  • DV・マイノリティ ・被災者・その他
問い合わせ:事務局長 瀬戸大作(setodaisaku7@gmail.com)/電話:090-1437-3502)

8)芸人9条の会 第10回公演「9条は世界の宝」


出演:古今亭菊千代、岡大介、オオタスセリ、パギやん、桂文福、中山千夏
   &佐高信、松元ヒロ、神田香識
日時:11月1日(金)18:15開演
会場:烏山区民会館 ホール(世田谷区南烏山6-2-19)
   京王線「千歳烏山駅」下車 徒歩1分
   地図→ https://www.setagaya.co.jp/kuminkaikan/karasuyama/access.html

会場費:前売り3000円、当日3500円
チケット予約:FAX03-3847-4649
主催:芸人9条の会

9)労働組合つぶしの大弾圧を許さない!11.1東京集会


 大阪府警、滋賀県警は、関生支部の委員長・組合員のべ87名を次々に逮捕・勾留し、現在5名が勾留中です。武建一委員長は1年以上にわたって不当にも勾留が続いています。また事情聴取と称して組合員や関係者を呼び出して組合を離脱するように圧力をかけ、組合つぶしの大弾圧を行っています。また、差別排外主義者がヘイト攻撃を加え、週刊実話など一部の週刊誌等も事実無根の中傷記事を流しています。これは、関生支部だけ、労働組合だけの問題でなく、市民運動、社会運動にかけられた攻撃です。
 これに対して、私たちは、大阪で開かれる「声をあげよう!弾圧ゆるすな!11・16全国集会」に呼応し、東京でも支援のための集会を開催します。

主催:週刊実話提訴弁護団、救援連絡センター/労働組合つぶしの大弾圧をゆるさない実行委員会・東京
日時:11月1日(金)18:00開場 18:30~
会場:日本教育会館7階707
参加費:500円
報告:関西生コン支部 週刊実話提訴弁護団(大口昭彦弁護士)
あいさつ:伊波洋一氏(参議院議員)/中島由美子氏(全国一般東京南部委員長)
11・16全国集会参加要請、他
連絡先:労働組合つぶしの大弾圧をゆるさない実行委員会・東京
   Tel.03-6382-7605 Fax.03-6382-6538  

2.ヘイト街宣・デモ 警報

★★ カウンター行動(抗議行動)される際は十分お気をつけ下さい。★★
★★ 経験が少ない方は、複数での参加をお勧めします。 ★★
★★ 無告知のヘイト街宣にご注意ください ★★

1)日侵会のヘイトデモ

日時:10月27日(日)12:00〜
場所:名城公園南東角 噴水前
   地下鉄「市役所」駅⑦番出口北へ400m)

2)日本第一党愛知県本部 講演会

日時:10月27日(日) 14:30~18:00
場所:ウィルあいち(愛知県女性総合センター)セミナールーム6
   名古屋市東区上竪杉町1)
桜井誠・愛知県本部長 谷口博史・日本第一党副党首 長尾旭

※CRAC758などが施設使用の不許可を求めてきましたが、県は、許可取り消しは困難との認識を示しました。

#ヘイト行動情報
 もし街中で見かけたら、このタグをつけてツイートしてください。以下の情報があるとわかりやすいです。
  • 場所(駅・交差点名、目印の建物など)
  • 人数がわかる全景写真
  • 団体がわかる幟や弾幕の写真
  • 弁士の顔写真

3.新聞・雑誌記事・Webより

1)観音寺市ヘイト“NO” 県内唯一、条例制定時代読み、職員ら条文追加/香川

毎日新聞 10月12日

 観音寺市のヘイトに関する条例は具体的には二つある。
https://mainichi.jp/articles/20191012/ddl/k37/010/298000c


2)嫌韓団体「在特会」消えたかと思ったら…政党に変身

中央日報 10月14日

 ヘイトスピーチ被害者を支援する神原元弁護士は「最近のヘイトスピーチは直接的な表現を使わないが差別や憎悪を助長するのは以前と同じだ。ヘイトスピーチは決して減っていない」と話す。
https://japanese.joins.com/JArticle/258523?sectcode=A10&servcode=A00


3)東京都が「ヘイトスピーチ」初認定 練馬と台東のデモ

朝日新聞 10月17日

 東京都は17日までに、5~6月に練馬区と台東区であった街宣活動とデモ行進での言動を、都の人権尊重条例にもとづき在日コリアンへのヘイトスピーチ(差別扇動表現)にあたると認定した。
https://www.asahi.com/articles/ASMBK5DVWMBKUTIL03L.html


4)人はみな「おんなじいのち」と、声を大にして言い続けなければならない社会…。台東区のホームレス受け入れ拒否に思う。

HUFFPOST 10月18日

 ヘイトスピーチやLGBT差別に対して、私たちの意識はこの数年で大きく変わった。少なくとも、差別や偏見に敏感でいなければいけないという意識は共有された。だけど、ホームレスをめぐる視線はどうだろう。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5da83aa9e4b0b5c9be4998b0?ncid=other_twitter_cooo9wqtham&utm_campaign=share_twitter


5)差別根絶への責任 ヘイトの暴力に立ちはだかる

沖縄タイムス 10月19日

 質疑応答のさなか、外野から罵声が飛んできた。「絶対良くは書かないでしょ、あなたがたは。証拠あるのか、あるのか、みたいに言うけど」
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/486799


6)朝鮮学校中傷1ヘイト事件、懲役1年6月求刑1被告側無罪主張/京都

毎日新聞 10月19日

京都市南区で2017年4月、ヘイトスピーチで旧京都朝鮮第一初級学校を中傷したとして名誉毀損(きそん)の罪に問われた「在日特権を許さない市民の会」(在特会)の元京都支部長、西村斉(ひとし)被告(50)=京都市右京区=の論告求刑公判が18日、京都地裁(柴山智裁判長)であった。
https://mainichi.jp/articles/20191019/ddl/k26/040/358000c


7)日本人になりたかった。けれど、そもそも私は日本人だった

HUFFPOST 10月19日

 意図的に差別されることも、無意識に差別されることも、もちろん苦しい。それでも、自分で自分の存在を差別して、醜い存在だとしか認識できないことの方が、私には何倍も辛かった。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/ashley-msid-audition_jp_5da5992be4b0058374e8c482?ncid=other_twitter_cooo9wqtham&utm_campaign=share_twitter


8)一橋大学の「ハラスメント見過ごし」体質に、噴出する怒りの声

Ismedia 10月19日

 学生が深刻なヘイトスピーチやハラスメント被害を訴えても、大学がそれを放置してしまう??そう見られても仕方がないような実態があるからだ。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67863


9)白人至上主義者の新たなシンボルが誕生「マッシュルームカット」が暴力を呼ぶ

RollingStone 10月20日

 数年ほど前までは、マッシュルームカットといえば親に髪を切ってもらった幼児や、1990年代の子役スターの間でよくみられたダサいヘアスタイルだった。ところが名誉毀損防止同盟(ADL)の最新レポートによると、この数年でこの髪型は極右過激思想家から、人種差別や過激な暴力といった背筋の凍るシンボルと見なされるようになっている。
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/32053/1/1/1

4.のりこえねっとTV NO HATE TV 第72 回 関電賄賂問題 - 新「同和はこわい考」

https://youtu.be/Zd3lLqm3K1c

立花孝志辞職

 N国の立花孝志が埼玉県知事選出馬のために参議院議員を辞職するとのこと。
19日の「虐殺」発言のせいでは?と野間さん。

 完璧な優生思想で差別発言。「虐殺」を口にすること自体国会議員の資格はない、と安田さん。

 人間は差別をするものだから、とは桜井誠も言います。あらゆるレイシストが言いますね、人間自然に生きてるわけじゃない、服を着て加工食品食ってコンクリートの家に住んでるんだから、そこだけ自然に任せる必要ないでしょう、辞めてよかったと野間さんが言います。

ヘイト漫才

 9月22日に二子玉川のイベントでAマッソの二人組が差別的なネタをやった。事務所からお詫びも出ました。「配慮」をしないから差別をしないんじゃないと誰かが言っていた。差別をしないために、その人に余計に気を使ってあげることができませんでした、ということ? 当たり前のことができていなかったのだから、「配慮に欠けた」という言い方での謝罪はむしろ墓穴。あと「誤解を生むような表現をしてしまった」とか相手のせいにしている。ストレートに認めてしまったほうがいいのでは、と野間さん。

 なにも言わないか、反論すべきでは?と安田さんが言うのに、
 ちょっと僕はちがう。大坂なおみはうまい返し方だと思う。むしろ正面からストレートに怒っていたら、そんなに怒らなくても、とたぶん言われたでしょう。さすが神対応、というのはちょっと違う、こう返さないといけない、という圧力がほかのところでも結構あると思うと野間さん。

 安田さんが同意して、そういうセクハラ・パワハラにはうまく返すべきという議論に変わっていくこと自体嫌ですねと言います。

 ユーモア・ウィットを褒めるのはいいとしても、怒っていても褒める。反応は等価。うまく切り返したり言い返せる人が優れているわけではないのだから被害者の反応について論評するのは良くないと野間さんが言います。
 Aマッソにつられて叩かれているのが「金属バット」の2012年の差別ネタ。まだyoutubeで見られます。
 当時者団体「ぷれいす東京」の生島さんが事実認識が全く間違っていてHIVに対する偏見を広める、とコメントしました。事実と違っていてしかもそれが人種的偏見を伴うのは最悪。でも今、金属バットがすごい人気らしく日本中の大学祭にブッキングされてる。大坂市立大では中止になったが、吉本興業は(金属バットを)イチオシしてるのでは。
 去年(2018年)のネタは、差別はダメと言っている人が差別しているじゃないか、というネタのはずが、黒人差別をそのまま「あるもの」として笑いのネタにしてしまっているからダメ。(金属バット側は)何のコメントも出さず無視。笑えない。ワイドショーもヘイトネタで、全然笑えない。安倍支持の体制寄りのウヨも吉本にはいるし。どんどん批判してつぶしてしまえばいい、と野間さんが言います。

「表現の不自由展」再開

 今日(8日)から再開しました。ひと段落。再開できたことはよかったと野間さん。

 表現の問題ではなく、差別とヘイトの問題だと思っている。河村市長の発言など、そもそも恫喝の道具として暴力をちらつかせて不自由展を中止に追い込んだのは誰なのか。それが一番の暴力では?焦点をずらされたことは非常に不幸。不自由展の最大の出し物はおそらく今日の(河村市長の座り込み)では。最大の見もの、と安田さんが言います。
(河村市長の座り込み映像を見ながら)
 7分間で終わったそうです、と野間さん。すべてが軽い。後ろは愛国倶楽部。プラカードは河村市長のスタッフが作って渡したものだそう。

 慰安婦問題がいつのまにか天皇問題にすり替わっている、と安田さん。
 河村市長、この2か月の間に分が悪いと判断したのか言わなくなった、と野間さん。

 以前、河村市長は、盗聴法などは表現の自由を侵害するとして反対の立場だったのに、全く違う発言をしていることにものすごい違和感。表現の自由の問題じゃなくてこれは河村問題ですと安田さん。

 ヘイト呼ばわりされたとか、日本人へのヘイトだ暴力だというのはネトウヨ被害者仕草。暴力を受けた人は当時戦場にいた人だけ、あとは暴力をふるった側なのに日本人への暴力だと転倒したことを言い始める。ネトウヨとは、戦後民主主義の極北なんだと。リベラルを逆手にとって、どうもそれがリベラリズムだと思っているフシがある。橋元徹も維新も。それが極端になると桜井誠になる。平等だとか差別をするなと差別しながら言ってくる。元々の極右はあまり言わない、西田昌司だとかは。
 だいたいリベラルの話法を裏返してヘイトを覆い隠すものだったり、非対称性を無視したり、被害者と加害者を逆転させたりがほとんど。杉田水脈も足立康史も「みんなの党」出身。リベラル保守。なにか平等にしなければいけないと言ってマイノリティの権利を削ろうとするところが一つの特徴、と野間さんが語ります。
 東京大阪名古屋の首長が全員レイシストってヤバい。首相までそう。内閣全部。文科省外務省全部極右に乗っ取られてる状況でまともな国できるわけない。そろそろ革命?

「表現の不自由展」の7月31日 からの時系列です。
8月1日に河村たかしが問題視。2日に展示中止を知事に求める。菅、柴山当時の文科大臣、青山繁晴が補助金交付に言及。極右勢力が一体となって示し合せてるなって感じ、と野間さん。
3日、大村愛知県知事がガソリン脅迫により中止を発表。実行委、「戦後最大の検問」と抗議文。河村たかし、関係者に謝罪を要求。
4日になぜか大阪がしゃしゃり出てくる。
7日ガソリン脅迫犯逮捕。20日に海外作家を中止に展示をボイコット。
最後は、9月10日Re Freedom Aichi がスタート。26日に文化庁が補助金の不交付を表明。形としては宮田亮平文化庁長官が勝手にやったということになっている。26日から30日まで文化庁前で東京、京都、また東京で抗議デモがありました。

 アーティストがちゃんとした声明を出した。最初、ヘイトと暴力の問題ということを理解してなかったが、批判されたこともあって、ReFreedom Aichiはヘイトの問題も大きく取り上げて、反対する、とはっきり書かれていた。やはり河村たかし問題イコール安倍問題。主流の政治家の根本的な問題として歴史否認、特に慰安婦問題の否認がある。天皇問題は後付け、彼らが本当にいやなのは少女像、と野間さんが言います。
 田中功起さんのグループに朝鮮大学のチョン・リエ講師がいた。ディスカッションの過程で問題を的確に把握している人がいたことが大きかった。少女像が稚拙だと言われていることに対してもなぜああいうスタイルなのかがわかる人がいたことが大きいのでは。知識の共有、必ずしも歴史、政治とかわけられるものじゃないから、政治的なものにコミットしたくないと言ってはいられないくらいアホに乗っ取られてるんだということを、アーティストには認識していただけたかな、と。相手はショッカー、悪、なんだから(笑)

関電賄賂問題 新「同和はこわい考」

 関電社長らが1億8千万円もらっていたことがバレました。
 実は3億円もらっていて一時的に保管していただけだと言ってますが、と野間さんが説明

 完全なる原発利権、と安田さん。

 亡くなった助役の森山さんが、解放同盟の人権講座の講師をしていた時期があり、そこから同和問題に。金を上げる理由にはなるけれどもらう理由にはならない、と野間さんが笑います。原発マネーの還流を部落のせいにしているひどい部落差別事例。関電の幹部が起こした卑劣な部落差別事例。原発立地には地方への蔑視もある。

 部落解放同盟中央本部 執行委員長組坂さんが7日付けで出したコメントの要約です。
 週刊誌報道に対する返答という形で、
  • 解放同盟としては一切の関与も存在しない。
  • 「女性教員に対する糾弾」は解放同盟が関与した事件ではない。
  • 「本質が同和問題」にあるとする一部のまちがった考えへの反論。
  •  同和利権の風評被害がネットで増大、高浜町に差別的な文章メールが。
 明らかにされるべきは原発建設を巡る地元との癒着ともとれる関係、資金の流れ。
報道に対して、カウンターなど団体個人が批判を展開していることについてもコメントしてくれているのは珍しいです。
 同和利権に関しては、昔から共産党が質してきたことで正しいものはたくさんあったし、それに対する解放同盟の反論に弱いものがあったというのは、僕の立場ですが、今回、共産党支持のひとでもおかしいといっている人はいっぱいいたし、人権、事実、ファクトを考えなきゃいけないなと思いました、と野間さん。

 当時前衛の記事が出た時は相当な思想闘争が物理的なものも含めてあり、対立した時期もありました、と安田さん。
 「同和はこわい考―地対協を批判する」(藤田敬一著)という本があります。浅田理論を曲解して部落解放運動をしている人がなんでもかんでも差別だと言っている人は確かにあってそれがお金に結び付くこともあった。この本は、部落のアイデンティティじゃなくて人権問題としてやらなければいけないということが書いてあってカウンター的には是非読んでいただきたい、と野間さんが言います。

 被差別部落の不利益はすべて差別に起因するものなのか、というのが一番大きな問題提起だったのでは、と安田さん。これは解放同盟からすると許しがたいロジックの一つであったろうと思いますが。差別の問題を利権と結びつけるというネトウヨ仕草は批判しなくちゃいけない、と言います。

 藤田さんと部落解放同盟の闘いとか、解放同盟と共産党の闘いとかをはるかに凌駕するひどいものが今現れている、という感じ。解放同盟も、一旦こっちは置いといた方がいいと思ってるじゃないか。組坂さんのコメントと、藤田さんの本の紹介というバランスを取った感じで終わりたいと思います、と野間さんが言います。

 最後に、「同和の闇」は森友の本質は関西の闇だというような物言いをしている人が今もいる、と安田さん。

 それが「在日の闇」にも変わる。ヨーロッパだと「ユダヤ」に変わる。マイノリティ問題に常につきもの、かつ典型的な差別言説なのだということ、と野間さん。

 蓋を開けてみれば単純な利権の問題。関生の問題は報じっぱなしだから。報じ方にいろいろ問題があると思ってる、と安田さんが怒って終わります。
(まとめ・文責:のりこえねっと事務局)

5.編集後記

 台風15号と19号の被害の復旧のために、週末毎に千葉へ神奈川へとボランティアに通っている知人には本当にお疲れさまと言いたいです。今回ペットの避難所もあったやに聞いて喜んでいたのですが、命の重みに差はないと言いつつ、ホームレスに対しては避難所に入れてももらえなかったという事実に心が痛みます。また、いつもいた駅前のビッグイシュー販売員の男性を最近見かけないので、台風の被害を受けていなかったかと心配です。(み)
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