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■■■■■ －ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク－
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■■■ のりこえねっと通信0242号2020年9月23日発行
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賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま
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虫の音も聞こえ、だいぶ涼しくなってきた今日このごろ。いかがお過ごしでしょうか。
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沖縄県辺野古の米軍新基地建設に反対する市民が辺野古の海岸のテント村に座り込みを始めてから9月21日で6000日とのこと。実に16年間。気の遠くなるような時間です。
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2017年には、ＭＸテレビの番組「ニュース女子」出演者が反対派の人々に対して、日当をもらっている、救急車を止めた、裏で韓国・中国が暗躍などとデマ・誹謗中傷を繰り返し、現在ものりこえねっとの辛淑玉共同代表が「ニュース女子」の当時の司会者と番組制作会社を相手取って係争中です。コロナ渦で延び延びになってはおりますが、10月には次の口頭弁論の日程をお知らせできるかと思います。
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本日23日20時から NO HATE TV 第95回「差別的アルゴリズム」をお送りします。
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- 9月23日のりこえねっとTV NO HATE TVのお知らせ
- 反レイシズム情報
- ヘイト街宣・デモ警報
- 新聞・雑誌記事・Webより
- 9月11日放送 NO HATE TV 第94回ダイジェスト
- 編集後記
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1．のりこえねっとTV NO HATE TV 第95回「差別的アルゴリズム」
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ツイッターの画像サムネイル表示が白人優先となっていることが判明。ツイッター社も問題を認め改善を表明したが、そもそもAIによるSNSのアルゴリズムそれ自体に人種的バイアス、政治的バイアスがあることは以前から指摘されていた。
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凡百のヘイターに堕していった若手AI研究者の例などを引きつつ、さまざまな制度設計それ自体のバイアスをどう解消していくべきかを論じます。
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ほかにサイバーヘイター自民党、日大ヘイト講師続報など。
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2．反レイシズム情報
★集会・デモ・セミナー・上映会などのお知らせを掲載します。
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1）ふぇみ・ゼミ企画オンラインセミナー【敗戦・解放から75年】問われ続ける戦争責任・植民地支配責任とはなにか？
2）#LGBTQ差別抗議デモ
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私たちは、池袋にある会社でアウティング被害を受けた労働者の問題に取り組んでいますが、今回は個別企業の問題に加え、広く職場におけるLGBTQへの差別の改善を訴えたいと思い、デモを企画しました。
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日時：9月25日（金）17:30集合／17:45～18:30 デモ
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場所：西池袋公園（東京都豊島区西池袋３ー２０－１ JR池袋駅から徒歩７分）
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問い合わせ：NPO法人POSSE/総合サポートユニオン TEL：03-6804-8444
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3）＜要予約＞そこが知りたい！ 尹美香・正義連バッシングの真相 ～日本軍「慰安婦」問題の解決のために～
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「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」（略称・正義連、韓国挺身隊問題対策協議会の後身）とその前代表の尹美香（ユン・ミヒャン）さんに対して、右派マスコミを中心としたバッシングが起こっています。尹美香さんは、被害者のことを一番に考えて、30年間も闘い続けてきました。
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なぜこのような事態が起こっていて、私たちはどう受け止めればいいのか、ともに考えたいと思います。
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日時：9月27日（日）13：30開場 14:00～
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場所：長田区文化センター（旧新長田勤労市民センター）3階大会議室
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〒653-0038 神戸市長田区若松町5丁目5番1号
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講師：梁澄子（ヤン・チンジャ）さん（希望のたね基金代表理事・日本軍「慰安婦」問題解決全国行動共同代表）
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協賛：すべての人に尊厳と人権を！ヘイトクライムをなくそう！神戸連絡会
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問合せ：080-6107-8485（考える会神戸）
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4）小池百合子東京都知事と朝鮮学校・朝鮮人差別 東京都「人権尊重条例」から考える
～補助金支給の権限をもつのは小池知事だ、「人権尊重条例」を看板倒れにするな！～
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日時：10月5日（月）18：30開場 19:00～21:00
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会場：スペースたんぽぽ：千代田区神田三崎町2-6-2ダイナミックビル4階
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電話：03-3238-9035 ファックス：03-3238-0797
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5）《要申込み 【移住連オンライン対談企画】「コロナ禍における移民社会・日本－誰ひとり取り残されない社会とは－」
今年はオンラインで 移住連の代表理事、鳥井一平が、移民難民問題を含む社会問題に詳しいフォトジャーナリストの安田菜津紀さんと対談します。
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登壇者：安田菜津紀さん（フォトジャーナリスト）×鳥井一平（移住連代表理事）
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6)＜要登録＞ 第65回はたらく女性の中央集会 in WEB （Zoom配信）
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13:33 上西充子さん（法政大学教授）記念講演：
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13:33 女性を縛る「呪いの言葉」から解き放たれよう
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〒113-8462 東京都文京区湯島2-4-4 平和と労働センター 4F 全労連女性部気付
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7）ロックを武器に人種差別と闘った英国の若者たち－“ロック・アゲインスト・レイシズム” を追ったドキュメンタリー「白い暴動」
★2019年ロンドン映画祭 最優秀ドキュメンタリー賞
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日時：10月11日（日）～鹿児島ガーデンズシネマにて上映
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3．ヘイト街宣・デモ警報
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★★ カウンター行動（抗議行動）される際は十分お気をつけ下さい。★★
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★★ 経験が少ない方は、複数での参加をお勧めします。 ★★
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1）日本第一党街宣 長尾旭
場所：朝日新聞名古屋本社前（名古屋市中区栄1丁目）
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2）街宣
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主催：頑張れ日本！全国行動委員会 愛知県本部（15～17時）
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3）あいちトリカエナハーレ2020
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日時：9月26日（土）10:30～8:00 9月27日（日）10:30～17:00
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(名古屋市中区栄4-1-8 中区役所平和不動産共同ビル7F)
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※ヘイト展示会の可能性が高いです。入場には500円かかります。
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もし街中で見かけたら、このタグをつけてツイートしてください。以下の情報があるとわかりやすいです。
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- 場所（駅・交差点名、目印の建物など）
- 人数がわかる全景写真
- 団体がわかる幟や弾幕の写真
- 弁士の顔写真
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4．新聞・雑誌記事・Webより
1）大坂なおみがマスクに遺した7人の犠牲者。勝ち続けることで貫いたもの
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用意した7枚のマスク。その一つ一つに、黒人に対する人種差別や警察による暴力の犠牲者の名前を遺した。
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2）朝鮮人虐殺から97年、記憶の継承に妨害も 関東大震災直後、官憲の隠蔽で全貌見えず
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昨年は式典が日本をおとしめるものだと主張する団体がヘイトスピーチを交えた妨害を行い、今年は都が式典開催に一時条件を付け、批判が出て撤回した。
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3）「罰則条例広がって」 埼玉でヘイト街宣
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外国人労働者が治安を悪化させているとのデマを流し、排斥を叫ぶヘイト街宣が13日、埼玉県所沢市で行われた。
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4）【詳報】判断基準から抜け落ちた被害者の存在／京都朝鮮学園名誉棄損事件控訴審判決
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朝鮮学校に対するヘイトスピーチで学校法人京都朝鮮学園の名誉を傷つけたとして、名誉毀損罪に問われた「在日特権を許さない市民の会（在特会）」元幹部・西村斉被告(51)の控訴審判決で、大阪高裁(長井秀典裁判長)は14日、1審に続いて、罰金50万円の有罪判決を言い渡した。
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5）戦争企画、複眼的視点でこそ 「差別助長」と批判、NHK広島のSNSが問うもの
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実在の人物の日記などをもとに、広島への原爆投下を挟んだ日々の出来事や思いをツイッターに連日投稿するＮＨＫ広島放送局の企画「1945ひろしまタイムライン」。
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6）＃差別なぜ消さないの NHK広島、残す「朝鮮人」ツイート
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「ツイートを残すことは差別を助長する」として、カナダの市民団体の呼びかけで始まった削除を求める運動には、元広島市長ら約140人が賛同。
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7）ひろしまタイムライン、趣旨は新鮮だが…安田菜津紀さん
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この企画は、新聞記者「一郎」、主婦「やすこ」、中学1年生「シュン」の計三つのアカウントが原爆投下当日など1945年の様子をつぶやき、話題を呼んだ一方で、「シュン」の「朝鮮人の奴（やつ）ら」などの記述が「差別を扇動している」などといった批判を受けた。
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8）名古屋市施設は使用を許可 在特会元会長の団体に
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「移民反対」を掲げる政治団体が名古屋市内で開催を予定するイベント会場として、名古屋市の文化振興事業団が市施設の使用を許可したことが18日、事業団や市への取材で分かった。
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9）差別根絶条例制定へ「後押し」を 相模原の市民団体が要請
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相模原市がヘイトスピーチ規制も視野に入れて人権条例の制定を進めていることを巡り、市民団体「反差別相模原市民ネットワーク」は18日、市の条例制定への協力を呼び掛ける要請書を、川崎市の福田紀彦市長宛てに提出した。
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5．9月11日放送 NO HATE TV 第94回「ネトウヨ政権で失われた8年」
〇大坂なおみさん
野間：殺された黒人の名前を記したマスクをつけた。かっこいいアスリート。マスクの人を紹介したい。
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- ブリオナ・テイラーさん：ケンタッキー州の医療技術者で、家に警官が入ってきて撃ち殺された。
- イライジャ・マックレインさん：2019年8月に警察に拘束され、首を押さえられ死亡。
- アフマド・アーベリーさん：ジョギング中に撃ち殺された。
- トレイヴォン・マーティンさん：2012年、17歳で自警団の人たちに殺された。
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大坂なおみさんがコメントを寄せている。「このとき自分はこどもで、恐怖を感じた」と。今のBlack Lives Matterの最初のきっかけとなったジョージ・フロイドさん。この５月に殺された。
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フィランド・キャスティールさん。車に乗っていて撃たれた。恋人が一部始終を撮影してFacebookに投稿。
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一流のアスリートが声を挙げることによってより訴えが強くなる。だけど、日本の反応がいまいち。スポンサーに対して無責任とか。
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安田：ネトウヨならわかるんだけど、一般のメディアも。「差別はいけない、でもスポーツ選手としてはやりすぎ」というのがメディアの最大公約数。
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野間：毎日新聞も。大坂なおみさんを起用するスポンサーが怒るわけはない。のちのち教科書に載るくらいの勇気ある毅然とした行動。
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安田：「音楽に政治を持ち込むな」が「スポーツに」になり、将来的にはメディアに政治を持ち込むな、になるのでは。
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〇せとさん月給70万円
安田：瀬戸弘幸がブログに、大阪広域生コンクリート協同組合から紹介された経営者協会と業務委託契約をしただけでやましいことはない、毎月70万円もらっている、と。
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野間：生活保護詐欺容疑で右翼の人が1000万円をだましとった。
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せとさん、トリエンナーレが行われたメイン会場で集会をやろうとしたところ断られた。プロセスが気になる。自前で警備員を雇わなくてはだめと、利用料以外に経済負担を求め、期限までに回答なかったので貸さない、となった。
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ヘイトスピーチがあるかもしれないから貸さない、とちゃんと言わないとダメ。差別の問題を見ないようにしているのが伝わってくる。愛知芸術劇場利用申請書の末尾に書いてある「本邦外出身者に対する不当な差別的言動が行われるおそれがあるもの」を使わない。
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〇群馬の森追悼碑裁判 続報
野間：ヘイトスピーチ認定されたそよ風は、昨日「群馬の森追悼碑裁判」に来てた。「六千人虐殺も徴用工強制連行も嘘」と書かれた垂れ幕が問題になった。
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安田：群馬の森公園に、戦前・戦中に亡くなった朝鮮人労働者の慰霊碑がある。2004年に建立されたときは自民党はじめさまざまな議員も参列した。しかし、2014年、県が設置した市民団体に撤去を求めた。追悼式をひらいたとき、参加者が強制連行があったと発言、これを政治的発言としてそよ風などが騒いだ。県側は、県の敷地内での政治集会は認められない、逸脱した行為だとして、更新しないと言った。
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市民団体側が県を訴え、第一審では市民団体側が勝っている。裁判所では「県の不許可処分は裁量権の逸脱」と言った。そこで県が控訴し、東京高裁で争われているが、これまでは「設置許可条件に違反している」と言ってきたが、東京高裁では以下の２つの理由を挙げている。
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「抗議運動が活発化したから」と「日朝日韓関係が変化したから」。
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昨日の意見陳述で、市民団体が強調したのは歴史修正主義との闘いだということ。僕がサンデー毎日に2月に書いた、各地で案内板や慰霊碑がなくなっているという記事が証拠として提出され、弁護団長の「このままでは各地の歴史が修正されてしまうだろう」という格調高い陳述があって、若手弁護士が表現の自由の問題と、県のいい加減さを訴えた。
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昨日、「虐殺は嘘」などと言ってたけれど、戦前戦中にどれだけの人が群馬で働いていたか。朝鮮人・中国人の１万人ちかくが中島飛行機や岩本発電所で働き、独自の慰霊祭も行われてきた。韓国から遺族が来たこともあった。文句言う人達は「何人死んだのか？名前は？」とすぐ聞く。中国人は名簿ができているが、朝鮮人のがないのはオーラルヒストリーとして伝えられていることや、日本人としてカウントされていたこともある。
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野間：レベルの低いことを裁判所の前で言い、それを警察が守る。昨日は若い警備課長が来ててオラオラ警官で素人みたいな人だった。警備に口出しするなと言って、みんなに怒られてた。
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〇日大ヘイト講師
安田：日大文理学部の法学の講義で、非常勤講師（菊池肇哉）がアメリカのBlack Lives Matterについて「略奪している写真を見る限り、黒人さんばっかり。プエルトリコ人とか茶色い人たちとかなり混血でメスティーソ（白人とラテンアメリカの先住民とのダブル）とかが略奪しようとする」「アメリカ全土が北斗の拳みたいになっていて、黒人さんが暴れている」などと発言した。
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野間：Black Lives Matterの運動のバックに中国共産党がいる、とも。
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安田：ほかの講義でも武漢肺炎という言葉を使っているらしい。
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野間：署名をしてください。Moving beyond hateという、学生がやっているグループから検索すると出てくると思う。
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〇つるの剛士さんのパクチー、盗まれる
野間：農水省の注意喚起「野菜や子牛を盗む人がいる」というのにかぶせて、うちもやられた、外国人だった、と。
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安田：そもそも盗んだのが外国人という事実関係がはっきりしない。外国人や技能実習生という言葉だけでネガティブな対象になっている。外国人というアバウトな表記で流布させることの危険性がわかっていない。外国人という犯罪集団だと誤解させるに足るツイート。
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野間：本当に外国人なんだからいいんじゃないの、という意見も結構ある。犯人が日本人だった場合に「日本人だった」とは言わない。そこに非対称性がある。
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安田：安田菜津紀さんが、沢木耕太郎さんが、外国人を社会の脅威として扱うようなエッセイを書いていたと。 偏見や差別は刷り込まれている。リベラルと思われていた沢木耕太郎ですら。そうしたなか、外国人の犯罪というだけで差別を煽ってしまう。仮に犯人が外国人だったとして、パクチーを盗まなくてはならない外国人がどういう生活を強いられてきたのかを考える必要がある。
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技能実習生が山羊を盗んで食べたことがある。正当な対価があれば盗まなくても食事ができた。犯罪を助長しているのは日本のシステムや経営者で、実習制度ではないか。僕がヘイトスピーチについて書くきっかけになったのは、2006年、ある実習生が警察に射殺されたこと。職場から逃走し、警察ともみ合いになった。裁判になり、警察を応援していたせとさんらと出会った。せとさんが「逃げた実習生がATMを壊していた」と言っていたが、その証拠はない。
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野間：日大の菊池肇哉先生もつるのさんも同じゼノフォビア（外国人嫌悪）。Black Lives Matterのデモの97％は平和的なもので、略奪しているのはデモ参加者ではなく便乗している人。
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〇ネトウヨ政権で失われた８年
安田：安倍政権のときから、秋葉原で国政選挙のときに日の丸の小旗が振られる光景ができた。他の党の候補者を蹴散らし、罵声を飛ばすのが図式化しちゃってる。
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野間：2012年の末に見たとき、ファッショって感じがした。
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安田：秋葉原は反応が一番よくて親和性があるという。安倍政権の風景として定着している。2014年にある神社を取材した。宮司が日本をどれだけ愛しているかという本を出した。全体的にはヘイト。本の巻頭に文章を寄せているのが安倍晋三さん。それが安倍政権のすべてであり、体質だったんだなと。
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野間：2014年、保守速報のFacebookをシェアした。コメントがほぼ全部ヘイトスピーチ。ヘイトスピーチですと勧告したら、その人がブロックされた。このあとLITERAに「もはや首相自体が『ネトウヨ』である―安倍“ヘイト”首相が誕生した日」という記事を書いて結構笑われたけど、いいこと書いている。俺の先見の明をほめてほしい。
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安田：負の遺産はたくさんあるけれど、安倍の最大の弊害は官製ヘイトをつくったこと。日韓関係を更にこじらせたうえで、在日コリアンに対するヘイトを煽動する役割を担ったのが安倍政権。彼に煽られて官製ヘイトに乗っかった人間がどれだけいるのか。
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野間：武田康祐さん。ソウル空港で「アイ・ヘイト・コリア」と叫びながら暴れた人。立派な学歴もあって中央官庁に勤めていた。安倍政権はそういうものをまとめた生命体。
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野間：安倍政権のネトウヨ行為。釜山の慰安婦像への抗議として駐韓大使を引き上げたり、徴用工問題で対韓輸出管理規制をした。朝鮮学校襲撃事件や新大久保散歩など、リベラルへの抵抗として排外主義やヘイトスピーチが勢いを得たのが民主党時代。その悪意や憎悪を一挙に吸い上げた生命体として安倍政権が誕生した。そのひと月後にはしばき隊が登場。マスメディアもヘイト問題を重視していない。
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安田：許しがたいのは沖縄に対する態度。2013年4月28日に主権回復の式典を開いた。サンフランシスコ平和条約は沖縄にしたら屈辱の日。その後も基地建設に対して県を無視してやった。沖縄振興予算が翁長県政になってから減額された。
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野間：「朝日新聞に勝った」という勝利宣言もあった。
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安田：北野隆一さん著『朝日新聞の慰安婦報道と裁判』という本は、朝日新聞の問題と朝日新聞を攻撃する側の問題点を含めて書いてある。北野さんは朝日新聞関連の裁判に出て状況をこまめに記録している。植村裁判にも触れている。植村さんの『真実』は、安倍政権や今の日本社会の空気感がでていると思う。
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野間：朝日新聞はもともと右翼の攻撃対象だったが、安倍の場合はもっとカジュアル。
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安田：カジュアルで思い出した。安倍的な右翼を絵にするとウヨくんだと思う。『右翼の戦後史』（安田浩一著）より。
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野間：安倍政権で一番露骨だったのは、メディアに介入したこと。安倍政権の前にNHKの番組を改編させ、百田尚樹さんを送りこんだ。報道ステーションにも圧力かけている。選挙のときの街角インタビューで批判的なものばかり流しただろうと言われ、テレ朝も基本的には右翼チャンネル。メディアの側が犬になっている感。
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安田：文化芸術講和会というのを、自民党本部で開催。国策芸術をつくるというナチス的なものでその第一回のゲスト講師が百田さん。そこで沖縄の新聞（沖縄タイムス、沖縄新報）は偏向していて、つぶさすべきだと話した。周りの自民党議員が同調しただけでなく、広告主を締め上げろなどの発言が出た。こうしたことが激しいほど、それに耐え抜いた沖縄タイムスの阿部岳さんのような記者が生まれてくる。権力は優秀な記者を育ててもいる。
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野間：神奈川新聞の石橋学記者や毎日新聞の後藤由耶記者などもいて、それは心強いんだけど各社が彼らのサポートをできないのかと思う。
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安田：メディア自身が差別に対して理解や知識をもっていない。民放の午後の時間はヘイト発言があったり、対立を煽るような番組づくりをしている。反省するそぶりをみせるために僕なんかが記者の研修会などに呼ばれる。でもあまり通じないむなしさがある。
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野間：官邸のいいなりになって他の記者をコントロールすることに喜びを得ているような奴とかいっぱいいる。メディアはちょっとにらまれてる程度で委縮して、強いものについている方が得という保身の姿勢。
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安田：内定が決まっている新聞記者の卵たちと話していると、差別に敏感。肌身でわかっている。周りに外国籍の人が増えていて、そういうたち人と社会をつくりあげていこうという人がメディアに入り始めている。希望を持ちたい。
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野間：メディアコントロールで大きかったのは山口敬之を助ける、というもの。自分の本を書かせた奴がレイプするなんてかっこつかないから助けた。そこに使われているのが杉田水脈さん。もともとリベラルな人なのに安倍マジックでこうなっちゃった。高市早苗さんとか片山さつきさんとかキャリアのある政治家とは違い、ネトウヨ的にアダプトされている気がする。
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安田：政界全体に物言えぬ雰囲気をつくることに成功した。自民党はもっと幅広い政党だったが、異論を挟む余地がない政党になってしまった。
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6．編集後記
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年内に「NO HATE TV」はなんと100回を迎えます。ここのところリモートでの放送が続きますが、100回目はスタジオでみんなで顔を合わせて（密にならずに）できたら、とか、勝手に思ったりしております。
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首相は変わってもなんら路線は変わらないようですし、ヘイトニュースを聞かない日はないし、まだまだ先が見えないコロナ渦の日々ですが、諦めることなく一歩ずつ、少しずつ前に向かって進んで参りましょう！（お）
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のりこえねっと通信242号 2020年9月23日発行
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