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■■■■■ -ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
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■■■    のりこえねっと通信 0315号 2023年9月27日発行
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 賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま

 ここ数日、今までの酷暑が嘘のよう、突然秋が訪れたかのようですが、なんとまた暑い日々がやってくるようです。まだまだ夏服の出番があるようですよ。
 皆さまいかがお過ごしですか。
 そうそう、2013年9月25日の「のりこえねっと」発足記者会見からなんと25日で丸10年経ったようです。ついにのりこえねっとは11年目に突入です。
 ヘイト・スピーチとレイシズムにNO!を言い続けるのりこえねっとを今後ともご支援・ご協力よろしくお願いいたします。

<今号の目次>
  1. のりこえねっとニュース
  2. 反レイシズム市民講座
  3. 反レイシズム 集会・イベント情報
  4. ヘイト街宣・デモ情報
  5. 記事情報
  6. 編集後記

1.「のりこえねっとニュース」のお知らせ

関東大震災100年「極右女性団体・そよ風」ニセ慰霊祭。市民抗議に完敗
 2023年9月1日、関東大震災100年、東京都両国・横網町公園でのニセ慰霊祭を取材したのりこえねっとニュースキャスター3名のレポートです。

『ソフトな歴史修正主義の時代』キャスター:金正則さん
 関東大震災の「虐殺」をなかったものにしたい潮流のなかで、震災100年目にあたる2023年9月の政治家、遺族、メディアなどの動きを見つめました。
 小泉法相の「差別は絶対にあってはならない」発言、小野寺東京外国語大学准教授の『ソフトな歴史修正主義の時代』との指摘から、差別許容者と歴史修正主義者の共通問題を探ります。

2.反レイシズム市民講座

「差別」とは何か、「レイシズム」とは何か。どこで学べばいいのか。
それに答えるべく、本講座をスタートいたしました。
 のりこえねっと共同代表がそれぞれの分野で「反レイシズム」を発信します。

https://norikoenet.jp/lecture_antiracism/
https://www.youtube.com/c/NorikoeNetTube/videos

●[基礎講座]20分でわかるヘイトスピーチ:反レイシズム市民講座
B「歴史の中のヘイト(世界編)」  講師:前田朗さん

 差別は社会を壊す。ヘイトは人を傷つけ、民主主義を壊す。ヘイト・スピーチを刑事規制するのは、人間が人間であるための必須条件。人として認められる権利と人間の尊厳を尊重し、ふつうの社会を作るための最低条件を説くヘイト問題基礎講座です。
 B「歴史の中のヘイト(世界編)全10回」前回までの1~6に続き、
  • B-7「旧ユーゴ “民族浄化”」
  • B-8「ルワンダ・ジェノサイド」を配信開始しました。
どうぞ御覧ください。

歴史の中のヘイト(世界編) B-7「旧ユーゴ “民族浄化”」
歴史の中のヘイト(世界編) B-8「ルワンダ・ジェノサイド」

3.反レイシズム集会イベント情報

1)ベーシック講座 第5弾 (ハイブリッド・後から配信有り)

「2020年代のヘイトスピーチとの闘い方ー身近なハラスメントから社会変革まで」全5回

開催方法:
  • 第1回と第5回はハイブリッド
  • 第2~4回はオンライン(後から配信あり)
  • 途中からの参加でもすでに終わった回は、「後から配信」をご覧いただけます。
日程 / 各回テーマ:
  • 第1回(終了) 9月15日(金)19:00‐21:00 「ヘイトスピーチ問題の見取り図」
  • 第2回 9月29日(金)19:00‐21:00 「ネット上のヘイトと闘う」
  • 第3回 10月13日(金)19:00‐21:00 「レイシャルハラスメントと闘う」
  • 第4回 10月27日(金)19:00‐21:00 「ヘイトスピーチの悪用と闘う」
  • 第5回 11月10日(金)19:00‐21:00 「表現の自由の悪用と闘う」
概要:
 「ヘイトスピーチ」という言葉が日本で広く使われるようになって、ちょうど10年が過ぎました。当初問題の中心だった在特会など露骨な排外主義団体のデモや街宣こそある程度抑え込まれてきていますが、そうした活動の出発点となったネット上のヘイト、あるいはより直接的なレイシャルハラスメントの被害は、現在も日々繰り返されています。しかもそうした被害は、ヘイトスピーチや表現の自由の概念が悪用される中で、矮小化されたり、なかったことにされたりしてきました。この講座ではこうした状況をふまえて、2020年代現在のヘイトスピーチとの闘い方を、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

講師:
  • 明戸隆浩
    • 1976年名古屋生まれ。大阪公立大学経済学部准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。専門は社会学、社会思想、多文化社会論。現在の関心はヘイトスピーチやレイシズム、排外主義の問題。
お申込み:https://b5fz2023.peatix.com
チケット:一般 全5回セット 16,000円
お問い合わせ:ふぇみ・ゼミ~ジェンダーと多様性をつなぐフェミニズム自主ゼミナール
(一般社団法人ふぇみ・ゼミ&カフェ)
メール:femizemi2017@gmail.com
HPアドレス https://femizemi.org/
寄付サイトSyncable https://syncable.biz/associate/femizemi/
Twitter @femizemi
Facebook https://www.facebook.com/femiseminar/

2)「関東大震災―誰が殺した?なぜ殺した?を考える」10.1集会

 1923年9月1日の関東大震災は単なる自然災害にとどまらなかった。虐殺という凄惨な事件が各地で同時多発したからである。多くの朝鮮人や中国人が軍隊・警察・自警団によって虐殺された。
 あれから100年、なぜ虐殺事件が引き起こされ、誰が殺したのかを加害者の立場から考えたい。
 今に生きる私たちはその忌まわしい遺伝子を断ち切ることができているのだろうか?

日時:10月1日(日)13:00~   
会場:アットワンダー本店3階
千代田区神田神保町2-5-4 開拓社ビル3階(地下鉄神保町駅A1出口を出て30秒)
講師:中條克俊さん(中央大学特任教授)
主催:差別・排外主義に反対する連絡会 riteihyo@gmail.com
詳細はこちら
http://hansabetsu.html.xdomain.jp/posts/news45.html

3)辺野古新基地建設の強行を許さない!防衛省抗議・申し入れ行動

抗議・要請文持参OKです。

日時:10月2日(月)18:30~19:30
場所:防衛省前
    JR・地下鉄「市ケ谷」「四ツ谷」駅7分
    https://www.mod.go.jp/igo/access.pdf
主催:辺野古への基地建設を許さない実行委員会
    http://www.jca.apc.org/HHK/NoNewBases/NNBJ.html
連絡先:沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック(090-3910-4140)
    http://www.jca.apc.org/HHK/

4)「関東大震災から100年ー朝鮮人虐殺 あの路上につながる現在」#うつけんトーク(YouTube)

関東大震災での朝鮮人の大虐殺から100年。
差別やヘイトスピーチが蔓延し、その事実がなかったことにされていく。
差別にお墨付きを与えているかのような小池東京知事、忖度する東京都。
歴史修正主義そのものの日本政府。
そんな中、自分たちの社会の問題として加害の歴史を見つめる必要性を痛感します。
関東大震災の朝鮮人を初めマイノリティの方々の虐殺について、一つ一つの事件からこの問題をとりまく情勢まで長年取材されているノンフィクションライターの加藤直樹さんを#うつけんトークにお招きし、宇都宮健児さんと対談していただきます。

日時:10月5日(木)20:00~ YouTubeライブ配信
https://www.youtube.com/watch?v=u9iOukpkziM
対談:加藤直樹(ノンフィクションライター)/ 宇都宮健児(弁護士)
司会:ポポリ(「チーム宇都宮けんじ」スタッフ)

5)「日本政府は朝鮮人虐殺にどう向き合ってきたか?―最近の国会質疑を中心に」第30回学習会

 関東大震災時、日本政府は朝鮮人を敵視して各地に警戒するよう指示し、また軍隊や警察が朝鮮人虐殺を行ないました。そして朝鮮人の遺体を持ち去るなどして、虐殺への関与を隠しました。
 日本政府が朝鮮人虐殺に関与したことは、史料的にも裏付けられた事実です。にもかかわらず政府は、民衆に朝鮮人虐殺を行なうよう仕向けたこと、自らが虐殺に手を染めたことを、現在に至るまで認めてきませんでした。責任追及がどのように行なわれてきたか、政府はいかなる論理で否定してきたかを、最近の国会での論議を中心に見たいと思います。
 日本政府が国家責任を認めない方法は、現在政府があちこちで行なっている責任回避の方法ともよく似ています。ぜひご参加頂き、朝鮮人虐殺の国家責任を巡る議論の「現在」をご覧下さい。

日時:10月7日(土)開場 14:10/14:30~16:30
会場:全水道会館 4 階大会議室(東京都文京区本郷1-4-1)
JR 水道橋駅 東口徒歩2分/都営地下鉄三田線 水道橋駅A1出口徒歩1分
講師:田中正敬(国家責任を問う会事務局長、専修大学文学部教授)
資料代:500 円
お問い合わせ:Tel 080-4333-1923
(予約は不要。160席ありますのでお早めにお越し下さい)

4.ヘイト街宣・デモ警報

1)「朝鮮総連本部をさら地にする会」第99回月例活動

日時:9月15日(金)
    駅頭街宣 13:00~13:40 市ヶ谷駅前交番付近
    抗議街宣 14:00~15:00 朝鮮総連中央本部前
主催:さら地にする会・佐藤悟志

2)10・8【反移民デー】 移民受け入れ拒絶デモ

日時:10月8日(日)集合 13:30/出発 14:00
場所:蕨市または川口市(詳細不詳。未定のよう)

★街宣などを見かけたら #ヘイトパトロール #ヘイト行動情報 のタグをつけて時間・場所をツイッターで流してください。偶然ヘイト被害にあってしまう人を減らせます。
★以下の情報があるとわかりやすいです。
  • 場所(駅・交差点名、目印の建物など)
  • 人数がわかる全景写真
  • 団体がわかる幟や段幕の写真
  • 弁士の顔写真

5.新聞・雑誌記事・Webより

1)伊藤詩織さんを中傷、110万円の賠償確定 最高裁、漫画家はすみとしこさんの上告を棄却

東京新聞 9月15日

 性暴力被害が虚偽だとするイラストなどをツイッター(現「X」)に投稿され名誉を傷つけられたとして、ジャーナリスト伊藤詩織さん(34)が漫画家はすみとしこさんに損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(岡正晶裁判長)は、はすみさんの上告を棄却する決定をした。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/277611

2)「ヘイト許さない」川崎駅前の市民読書会300回 排斥デモきっかけ

毎日新聞 9月17日

 本をひもとくという文化的営みでヘイトに対峙(たいじ)してきた参加者たちは、差別的言説が流れる空間を減らすことに貢献できた、と感じている。
https://mainichi.jp/articles/20230917/k00/00m/040/161000c

3)元市議の名誉毀損 本社の敗訴確定 記事を削除

産経新聞 9月19日

 産経新聞社のニュースサイト「産経ニュース」の記事で名誉を毀損(きそん)されたとして、沖縄県宮古島市の石嶺香織元市議が220万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が、19日までに確定した。
https://www.sankei.com/article/20230919-PC6ZXFBQQFNMFCKQ6WXWWPSYFM/

4)東京の飲食店で韓国人客に漂白剤入りの水提供 韓国政府「公正な捜査要請」

ソウル聯合ニュース 9月19日

 飲食店側は誤って提供したとしているが、被害者側は故意によるものと主張し、「嫌韓」の可能性を提起している。
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230919004200882?input=tw

5)杉田水脈氏投稿「人権侵犯」認定 札幌法務局、本人に啓発 ブログでアイヌ民族侮辱

北海道新聞 9月19日

 自民党の杉田水脈衆院議員がブログなどでアイヌ民族を侮辱的に表現した問題について、札幌法務局が「人権侵犯の事実があった」と認定し、杉田議員側に人権尊重への理解を求める「啓発」を行ったことが19日、分かった。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/911513/

6)アイヌ民族への差別の実態と「ヘイトスピーチ」

毎日新聞 9月19日

 先住民族であると同時に少数民族でもあり(2017年に北海道庁が実施したアイヌ生活実態調査の対象者は1万3118人)、「ヘイトスピーチ」の対象になっています。
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20230915/pol/00m/010/006000c

7)杉田水脈議員 アイヌ民族差別投稿が人権侵害認定で「いつまで国会議員に」と批判殺到

女性自身 9月20日

 9月19日に東京都内で開催された新しい歴史教科書をつくる会東京支部「新東京塾」の講演会。その講師を務めたのは、杉田水脈衆院議員(56)だった。
https://jisin.jp/domestic/2243233/

8)虐殺の扇動「最優先で削除」 ネットのヘイトスピーチ削除に初のガイドライン 事業者の判断サポート 「ネットと人権法研究会」が策定

沖縄タイムス 9月21日

 インターネット事業者がヘイトスピーチを削除する際に参照できる初めての指針「オンラインヘイトスピーチガイドライン」を研究グループが策定し、20日公表した。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1226085

9)法相、アイヌ差別「絶対ならぬ」 杉田衆院議員の人権侵犯で

共同通信 9月22日

 小泉龍司法相は22日の閣議後記者会見で、自民党・杉田水脈衆院議員のアイヌ民族に関する投稿を巡って札幌法務局が人権侵犯を認定したことについて、一般論とした上で「アイヌの方々への差別は絶対あってはならない」と述べた。
https://nordot.app/1077798795908252133

10)ヘイトスピーチ 都が新宿の街宣活動 2件を認定

東京新聞 9月22日

 東京都は21日、在日コリアンへの不当な差別的言動があったとして、都人権尊重条例に基づき、2件の街宣活動をヘイトスピーチと認定し、公表した。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/279043

11)「偏った指導あれば同性愛に誘導」 台東区議、小学校性教育巡り発言

毎日新聞 9月22日

 LGBT法連合会の神谷悠一事務局長は「事実誤認で差別的だ。科学的に間違った発言をする公人に影響され、差別が広がる。発言を訂正すべきだ」とした。
https://mainichi.jp/articles/20230922/k00/00m/040/333000c

12)差別を正当化する妄想の寄せ集め――「在日特権」というデマ(安田浩一さん寄稿)

Dialogue for People 9月23日

 存在するわけがないのに、差別扇動の飛び道具として用いられる「在日特権」なる物言いは、れっきとしたヘイトスピーチである。ヘイトクライムを後押しするものである。
https://d4p.world/news/23066/

6.編集後記

  • 伊藤詩織さん、はすみとしこに勝訴(はすみの上告棄却)。大変喜ばしい。申し訳ないけどまだ裁判中だったとは。すっかり忘れていたはすみとしこという名前。まだいたの!? はすみは、X(旧Twitter)に復活、とか浮かれているのが腹立たしい。Xに人権意識はないのか。(お)

  • のりこえねっとニュース、どんどん新番組公開中です。どうぞご覧になってくださいね。(ひ

のりこえねっと通信315号 2023年9月27日発行

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