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■■■■■ -ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネットワーク-
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■■■ のりこえねっと通信 0326号 2024年3月13日発行
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賛同者の皆さま のりこえねっと通信をお読みの皆さま
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マユンキキさんは、アイヌの伝統歌を歌うミュージシャンとしても活動するいっぽう、国外の主要な芸術祭にも招聘され、自身の出自であるアイヌ文化を参照し、国際的にアート作品を発表している方です。
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2023年11月から12月にかけて、「新党くにもり」元代表の本間奈々氏のX上でのアイヌ民族への差別扇動投稿によってひどい人権侵害を受けたとして、札幌法務局に人権侵犯被害申告書を、札幌弁護士会に人権救済申立書を提出しました。
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法務局は相手が聞き取りに応じなければ調査を実施しない、とのこと。
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申し立てのシステム自体がおかしいとしながらも、今起きているひどい人権侵害の周知と何が問題なのかを明らかにしたい、小さな一歩でも前例を作っていけたら、北海道で苦しんでいる人を少しでも減らせたら、と訴えます。
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- のりこえねっとTube
- 反レイシズム市民講座
- 反レイシズム 集会・イベント情報
- ヘイト街宣・デモ情報
- 記事情報
- 編集後記
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1.のりこえねっとTube
のりこえねっとニュース解説「辺野古と核密約ー弾薬庫建て替えの背景をよむ:布施祐仁
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「アイヌ民族への人権侵害・差別扇動に対する人権侵犯と救済申立に関する記者会見」
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アイヌ民族へのSNSの差別的投稿をめぐる人権救済と救済申立について/「意見箱プロジェクト」・北海道と入植植民地主義を考える有志の会
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3月7日(木)13:00 から厚生労働省記者会見場にて行われた記者会見のもようを速報します。
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登壇者:マユンキキ(アーティスト)/佃 克彦(弁護士)
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2.反レイシズム市民講座
「差別」とは何か、「レイシズム」とは何か。どこで学べばいいのか。
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のりこえねっと共同代表がそれぞれの分野で「反レイシズム」を発信します。
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前田朗さんによる「20分でわかるヘイトスピーチ:反レイシズム市民講座」。
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差別は社会を壊す。ヘイトは人を傷つけ、民主主義を壊す。
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ヘイト・スピーチを刑事規制するのは、人間が人間であるための必須条件。
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人として認められる権利と人間の尊厳を尊重し、ふつうの社会を作るための最低条件を説くヘイト問題基礎講座です。
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E 差別撤廃のために(人種差別撤廃条約を読む)全18回のシリーズの配信が始まりました。
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- 人権の国際化―人間の尊厳と反差別
- 世界人権宣言の精神
- 人種差別撤廃条約とは
- 差別の定義(条約第1条)
- 国家の義務(条約第2条)
- アパルトヘイト禁止(条約第3条)
- ヘイト・スピーチ規制(条約第4条)
- 保護される自由と権利(条約第5条)
(以上配信中)
- 被害者救済(条約第6条)
- 人種差別との闘い(条約第7条)
- 人種差別撤廃委員会
- 一般的勧告とは何か
- 一般的勧告35(人種主義ヘイト・スピーチと闘う)
- 一般的勧告36(人種プロファイリングの防止)
- 日本政府への勧告(2001年)
- 日本政府への勧告(2010年)
- 日本政府への勧告(2014年)
- 日本政府への勧告(2018年)
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3.反レイシズム集会イベント情報
1)苦難を乗り越えて生きてきたハルモニたちを描いたドキュメンタリー映画「アリラン ラプソディ~海を越えたハルモニたち~」
戦争に翻弄され、生きる場を求めて幾度も海を往来し、たどり着いた川崎でささやかにたくましく生きてきた在日たちだ。波乱万丈の人生を歩み、故郷・朝鮮半島への思いも貧困と差別の記憶も封印してきたが、老いてようやく文字を学び、歴史を知り、静かに力強く生きている。
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2)《申込み不要》【PRIME主催研究会】関東大震災時の朝鮮人虐殺、新資料から読み解く-『神奈川県関東大震災朝鮮人虐殺資料』をめぐって
場所:明治学院大学 白金校舎 本館10階 大会議場
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東京メトロ・都営地下鉄「白金台駅」2番出口より徒歩約7分
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東京メトロ・都営地下鉄「白金高輪駅」1番出口より徒歩約7分
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講師:鄭栄桓(チョン・ヨンファン)さん(PRIME所員)
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山本すみ子さん(関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会)
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李圭洙(イ・キュス)さん(東農文化財団姜徳相資料センター)
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主催:明治学院大学国際平和研究所(PRIME)研究プロジェクト
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共催:関東大震災時朝鮮人虐殺の事実を知り追悼する神奈川実行委員会
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3)《要申し込み》戦争状態でも人間として許されないルールとは~国際人道法など~
※入口が2箇所ありますからご注意ください。正面入口から入ってください。
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アクセス:地下鉄千代田線・京成電車「町屋」徒歩2分
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ZOOM申し込みは3月12日までにメールまで申し込み
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主催:ウクライナ・パレスチナ戦争の即時停戦!3.20シンポジウム実行委員会
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4)マイノリティへのヘイトスピーチを許さない社会を!~杉田水脈議員の「慰安婦」歴史否定発言と差別扇動を問う
日時:3月17日(日)14:00~16:30(開場 13:30)
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〒540-0008 大阪市中央区大手前1-3-49
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・アピール:上瀧浩子さん(弁護士・フェミ科研費弁護団)
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・在日女性の立場から:多原良子さん(〔一社〕メノコモシモシ代表)
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4.ヘイト街宣・デモ警報
1)朝鮮総連本部をさら地にする会 街宣
2)日の丸街宣倶楽部 街宣
3)岸田・自民党政権 糾弾国民大行進 IN 東京
日時:3月17日(日)14:00/出発 14:30
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★街宣などを見かけたら #ヘイトパトロール #ヘイト行動情報 のタグをつけて時間・場所をツイッターで流してください。偶然ヘイト被害にあってしまう人を減らせます。
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5.新聞・雑誌記事・Webより
1)ヘイトに傾倒して放火犯に...「ネットを盲信した男」の驚きの犯行動機追
本記事では国語力崩壊が引き起こしたヘイトクライムの一例として、2022年にコリア国際学園で起きた放火事件に、ノンフィクション作家の石井光太氏が迫る。
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2)維新高橋氏、クルド人危険視発言 国会質疑で「一斉取り締まりを」
日本維新の会の高橋英明衆院議員が国会質疑で、埼玉県の在日クルド人コミュニティーを念頭に「ちょっとひどい状況だ」「早急に一斉取り締まりを」などと危険視する発言をしていたことが27日、分かった。
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3)杉田水脈議員のアイヌ民族差別「実効性ある禁止法必要」 札幌で「考える集会」
自民党の杉田水脈衆院議員=比例中国ブロック=によるアイヌ民族への差別発言について考える集会が28日、札幌市北区の札幌エルプラザで開かれた。
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4)「答申無視に失望禁じ得ない」相模原市人権条例案 審議会有志が異例の抗議
相模原市人権尊重のまちづくり条例案を巡り、答申を作成した前の市人権施策審議会の矢嶋里絵会長ら委員有志7人は2月29日、答申内容を退けた理由や条例案策定の経緯を明らかにするよう求める公開質問状を本村賢太郎市長に提出した。
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5)繰り返す「在日特権」論は100年前のドイツと同じ 社会保障の行き詰まりを「あいつらのせい」に転嫁
東京造形大の前田朗名誉教授(人権論)は「『日本人が損している』『本来得られるはずの利益が得られていない』といった思い込みが背景にある。下に見ている旧植民地出身者に目を付け、そのいびつな感情を『あいつらのせいだ』と転嫁している。100年前のドイツでも、ユダヤ人に対して同じ見方をしていた。世界中どこでも起きうる現象形態だ」と話す。
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6)公人によるヘイトの問題
「日本人の国なので、日本の文化・しきたりを理解出来ない外国の方は母国にお帰り下さい」
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いわゆる「ネトウヨ」による、典型的なヘイトスピーチがまたSNS上に書き込まれたのだと思っていた。ところがこれをX(ツイッター)に投稿したのは、現職の国会議員だという。
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7)人権条例案、市議会委員会が採択 相模原市
市は専門家らでつくる市人権施策審議会に条例の内容を諮問。ヘイトスピーチに対する罰金、人権侵害事案を調査し、被害者を救済する独立性の高い人権委員会の設置などを盛り込んだ答申を昨年3月に受け取った。だが、市が作った条例案はいずれも盛り込まず、差別的な言動や差別的活動を目的とした公的施設の使用禁止といった措置の対象を「本邦外出身者に対する差別」のケースに限定するなど、内容が答申と大きく異なるとして、専門家らから批判が出ている。
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8)安田菜津紀に対する差別裁判の高裁勝訴判決について——解説:「差別的な表現を用いた侮辱」とは
Dialogue for People副代表/フォトジャーナリストの安田菜津紀へのインターネット上での差別書き込みについて、2021年12月8日に提訴、その後の控訴審の判決が、2024年2月21日に言い渡されました。結果としては、その投稿は「差別的な表現を用いた侮辱」であるという一審判決を維持、という形にて判決が下されました。
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9)「アイヌへの差別扇動」と主張、女性アーティストが「人権侵犯」被害申立て「認められなくても一歩踏み出す」
アイヌ民族への差別扇動にあたるような投稿がSNS上でされているとして、アイヌの伝統的な歌を歌う女性アーティストで、北海道在住のマユンキキさんが、人権侵犯の被害を法務局に申告した。
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5.編集後記
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マユンキキさんは申告書を提出した際に「『二次被害があります。それでもしますか』と法務局の担当者に言われた。相手方が聞き取りに応じるかどうかは任意。このシステムはおかしい」といいます。弁護士すら同様に「おかしい」と。法務局側が、二次「被害」と口に出して言っている時点で「被害」と認識しているのだから、人権侵害を認めるべきではないのか? やっぱりおかしい(み)。
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のりこえねっと通信326号 2024年3月14日発行
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